30キューブオーバーフロー水槽を半リセットしました。
新入りのマメスナたちがヨコエビ達に完全にロックオンされてしまったからです。
ヨコエビの巣穴ライブロックから離れた所に配置したマメスナたちは、
ポリプを開いて復調気味に見えたのですが、数日後にまたこんな状態に。
一部のポリプが閉じています。
持ち上げてみると土台からヨコエビ達がさささーっと離れていきました。
いつものねぐらを離れて追ってきたのか・・(汗
完全に味を覚えてしまったようです。
マメスナレインボー系も齧られたポリプが消滅。
共肉の根元を残してポリプがなくなりました。
4粒あったのに生き残っているのは一粒です。
今の所、新入りマメスナたち以外に被害は出ていないのですが、
これはもう水槽のどこに置いても駄目だろうと判断しました。
増えすぎたヨコエビの数を調整しないと、
他のマメスナたちにも被害が及んで全滅するかもしれませんので、
半リセットすることに。
まず生体たちを隔離しました。
サンゴたちはともかく、ハタタテハゼには気を使いました。
本当に臆病なハゼなのでびっくりすると大ジャンプするんですよね・・・(汗
隔離したとたんにジャンプを繰り返していたので、
発泡スチロール箱に蓋をして暗くしてみたら落ち着きました。
ヨコエビ達をどうやって捕獲しようか考えたのですが、
アナログ方式の捕獲が一番かな、という結論に。
ライブロックレプリカをひとつずつ取り出して表面をチェック。
隙間に潜んでいるヨコエビ達をピンセットで地道に捕まえました。
地味~なアナログ方式ですが確実かと。
・・・いやぁ~、想像以上に沢山いましたよ(汗
↓↓↓ ヨコエビ捕獲の途中経過の成果がこちら。
完全に増えすぎですよねぇ。
捕獲してみて分かったんですが、ヨコエビ1匹1匹のサイズがデカい。
大きな奴は丸まった状態で5mmほど、体を伸ばすと8㎜ほどありました。
そして大きなヨコエビの大半が抱卵していました。
ヨコエビの凶暴化は第2次パンデミックの前触れだったのか?
危なかったかも。
結局全てのライブロックとサンゴを取り出しました。
最後に3重管の外側を外してみたんですが、
3重管の内側がヨコエビ達の本拠地になっていました。
抱卵したビックマムサイズの大きなヨコエビ達がわんさか。
棒を使ってヨコエビ達を誘導しながらタモを使って捕獲しました。
よくよく考えてみると、
捕食者が入ってこれずに餌も流れてくる3重管の内側は、
ヨコエビ達にとって最適な環境なのかもしれないですね。
最後にサンゴたちの土台をチェックした後に、
ライブロックとサンゴたちを水槽に戻してポンプを稼働。
魚や甲殻類たちは数時間回してから水槽に戻しました。
ヨコエビの数調整のための半リセット完了です。
半リセット後、数日間様子を見ましたが、
マメスナたちへの食害もなりを潜めたようです。
ヨコエビの完全駆除は無理でしょうけど、確実に数は減らせたかと。
でもマメスナたちが調子を崩しているのは確かなので、
ライブロックの上に置いておくのは不安です。
生き残ったヨコエビ達に残ったポリプを齧られたら完全にアウトなので。
そこでイトメ用のフィーダーの上に置いて、
水面近くに隔離することにしました。
マメスナレインボーラメ系は1粒になってしまいましたが、
ポリプは全開に開くようになりました。
また増えてくれればいいのですが。
マメスナアソートも残ったポリプが咲き始めました。
ヨコエビに齧られて消失したエッジ部分が痛々しいなぁ。
マメスナオレンジエッジはライブロックの上に置いていたのですが、
どうにも調子が良くなさそうなのでこちらも隔離しました。
現状、こんな状況です。
このまま暫く隔離して調子が上がってきたら、
ライブロックの上に再配置して様子をみてみようと思います。
ヨコエビの増えすぎと凶暴化に関する考察
最後に今回のヨコエビの増えすぎと凶暴化に関して、
私が観察していて思った所をまとめておこうと思います。
まずヨコエビが大量に増えた原因についてですが、
1、敵対する小型甲殻類がいなかった事
2、残り餌が多かった事
3、自然発生した海藻
などが主な原因だと考えられます。
敵対するライバルがいない状態で、
餌がいきわたり住処が充実していたことで、
ヨコエビが繁殖したのでしょう。
次にヨコエビが凶暴化した原因ですが、
・増えすぎによるエサ不足
・抱卵個体が大量にいたこと
・日々与えていた餌の問題
・ヨコエビの種類
などが原因だったのかな~?と思います。
総面積に対するヨコエビの量が増えすぎたことで、
餌が枯渇してマメスナに齧りついたのかもしれませんし、
抱卵個体が多くいたのでより多くの栄養が必要だったのかもしれません。
それともう一点。
我が家では、ストレスで餌食いが悪くなっていたスポッテッドマンダリンの為に、
活きイトメと天日干しのサクラエビを粉砕したエビパウダーを与えていました。
サクラエビの粉砕パウダーに付いては一度も書いていなかったと思いますが、
以前、スカーレットリーフハーミットクラブの色揚げの為に用意したものです。
この乾燥サクラエビを乳鉢ですりつぶして粉末状にしたものを、
冷凍餌や粒餌を海水で戻すときに少し混ぜてマンダリンに与えていました。
エビの匂いが食欲をそそるのか食いつきが全然違うんですよ。
背びれを全開にして目の色が変わり、バクバク食べるようになってくれました。
そのこと自体は良かったのですけど・・・。
この2種類の餌の残りがヨコエビの効率的な増殖にも繋がり、
食性の変化と凶暴化につながった可能性はあり得るかもしれません。
実際イトメにも果敢に食らいついていましたし、
乾燥サクラエビの粉末は甲殻類の成長に大いに貢献しそうですものねぇ。
ヨコエビは確認されているだけでも数百種類いるみたいですし、
種類によって食性も様々でしょうから、
家で増えたヨコエビは腐食肉属性が強かったのかなー?、とも思います。
わが家の水槽内でも数種類のヨコエビを確認できていますし。
全身グリーンのヨコエビもいますね。
基本的には有益な小型甲殻類と言われているヨコエビですが、
小さな水槽内であまりに増えすぎてしまうと、
こういう現象が起きることもあるんだな~、と(汗
人工で作られた環境ならではの弊害だったのでしょうか。
また一つ勉強になった一件でした。
裏を返せばこういう環境を作れば、
ヨコエビの効率的なブリードも可能なのかもしれません。
ちなみに今回捕獲したヨコエビ達は、
小分けにしてオリジナル冷凍餌にしてみましたよ。
アップでみると大きなヨコエビはみんな抱卵してますねぇ。
試しに今度、スポッテッドマンダリンたちに与えてみようかと。
今後はヨコエビが必要以上に増えてしまわない様に、
なんらかの小型甲殻類の追加も検討しようかな?
半リセットでヨコエビの数が減ったことで水槽内のバランスが良くなり、
新入りマメスナたちの調子が戻ってくればよいのですが。
こんにちは~(*´▽`*)ノ
いつも参考になるブログありがとうございます✧
我が家の水槽もちょうど今、同じ現象がっ!
イワスナが全く開かなくなってしまった代わりに、ヨコエビが夜中になるとあちこちからワラワラワラワラ…朝には抜け殻だらけで怖いです。
写真で見る限りだと同じ種類ですね
なんでも、特化して増殖してしまうと害にしかならない
バランスが大事といえどなかなか難しいなーと思いました。
それも小型水槽の難点かもしれませんね(´・д・`)
それを新鮮な冷凍生餌にしてしまうところは素晴らしいww
なるほど、そういう手もありましたね(。´艸`)
タコさん、こんにちわ^^
ですねー。
ヨコエビは居てくれていいんですけど、増えすぎてしまうと(汗
何事もほどほどが丁度良いんでしょうね。
小型水槽はスペースが小さい分、1種類が強くなると増えすぎちゃう傾向があるのかもしれませんねぇ。 その分日々のメンテは楽なんですが。
ヨコエビの冷凍餌って殆ど売ってないですもんね。
ある意味レアかと思って作ってみました^^
お久しぶりです。
私の水槽もマメスナが不調、、、
夜中見たらマメスナに大型ヨコエビがたかっていましたorz
連日対策しても無駄、、、
シロスジウミアザミの茎にも数匹寄って噛んでました、、、、
半リセットしかなさそうですが、魚捕まえられるかが不安です、、
釣り師?さん、お久しぶりです^^
返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
釣り師さんの所もやられてしまいましたか。
ウミアザミ、家も一株、茎を齧られましたよ(汗
ライブロックから離れてしまいましたけど
暫く放置したらまた別の場所にくっつきましたが。
ヨコエビによる食害はやっぱり数を減らすのが有効だと思います。
家も半リセット後は食害がなくなりましたから。
半リセット以外に良い方法があればいいんですけどね~(汗