サンゴイソギンチャク不調の原因が判明しました!

日に日に調子を落としているサンゴイソギンチャク蛍光イエロー。
触手に老廃物の様な物が付いていました。

サンゴイソギンチャクが吐き出した老廃物?

 

しかし、明るいニュースもあります。
サンゴイソギンチャク不調の原因がようやく判明しました!

 

5日目以降のサンゴイソギンチャクは、
毎日を大体同じサイクルで活動していました。

 

朝はこんな感じで貝柱の様に膨らみ、、

朝のサンゴイソギンチャク

 

照明がつくと触手を伸ばし始めます。

照明点灯直後のサンゴイソギンチャク1

照明点灯直後のサンゴイソギンチャク2

 

しかし、日に日に触手の開きが悪くなってきており、
夕方頃には照明がついているのにしぼんでしまっていました ><

夕方にしぼんでしまったサンゴイソギンチャク

 

そして夜遅くになるとまたじわじわと開いてくる。

夜になって開き始めたサンゴイソギンチャク

 

こんな状態が続いていました。

 

最初は環境に慣れていないせいだろうと思いましたが、
他にも何か根本的な原因があるんじゃないか?
と観察を続けていた所、ようやく原因を特定する事が出来ました。

 

サンゴイソギンチャク蛍光イエロー不調の原因は、
おそらく強光障害(阻害)

 

イソギンチャクの強光障害とは、
イソギンが弱ったりストレスを感じている状態で強い光を当てすぎると、
体内の褐虫藻がバランスを崩してしまう事を指すらしいです。

 

強光障害を起こしてしまうと、
イソギンチャクの褐虫藻が抜けて急激に白化したり、
弱って☆になったりするんだとか。

 

イソギンの維持・成長に、光は欠かせない物ですが、
何事も強すぎると毒になるってことなのでしょう。

 

人間にとっての酸素と同じ様な感じかもしれませんね。

 

イソギンチャク飼育の予備知識として、
強光障害の事は知ってはいましたが、
ぶっちゃけ対岸の火事だと思ってました(汗

 

と言いますのも、
家の水槽の照明はエーハイム 7W LED 1灯のみ。

 

メタハラや高出力LEDのような強い光ではありませんし、
イソギンチャクが家に来た日にも、
その光を求めて直下に移動していましたから。

 

光量とかスペクトルとか難しい事は分かりませんけど、
照明の波長は有っているみたいだな、と感じていたんです。

 

(この時点で強光障害の線は頭の中から消えていました)

 

ところが、
強光障害を起こした原因は意外な所にあったのです。

 

 

・・・・犯人はなんと、、

 

 

部屋の蛍光灯でした!

 

 

まさか不調の原因が水槽の外にあるなんて。。
完全に盲点でした ><

 

気が付いたのは小さな疑問の積み重ねでした。

 

活着場所が前に移動してから、
サンゴイソギンチャクの片方だけ触手の開きが悪かったんです。

サンゴイソギンチャクが吐き出した老廃物?

 

向かって右側の老廃物が付いている方です。

 

反対側の触手はぷっくりしているのに、
こちら側の触手は間延びしたようにびろーんとしています。

 

最初は水流の関係かな?と思っていたんですが、
実はこちら側に部屋の蛍光灯があるんですよね。

 

次に疑問を感じたのは、
調子が悪そうなイソギンチャクの状態を見る為に、
私が水槽を覗きこんだときです。

 

急に溶けだされるのは怖いので、
1日に数回は状態をチェックするようにしていたんですが、
私が覗きこむとイソギンチャクが決まって同じ反応を示していたんです。

 

一度体を縮めた後にふわーっと触手を伸ばす。

 

これならまだ大丈夫そうだな、とその場を離れ、
暫く立ってから水槽の方を見ると、
サンゴイソギンチャクが梅干しの様に縮んでいる。

 

「光の変化に反応しているのか?」

 

と思っていましたが、
何度も同じ反応が続いていたので、

 

サンゴイソギンチャク蛍光イエロー
部屋の蛍光灯の光を嫌がっている事に、
ようやく気が付くことが出来ました。

 

つまり私が水槽を覗きこむことで、
部屋の蛍光灯の光がさえぎられて一時的に影になる。

 

サンゴイソギンチャクはそれに反応して触手を伸ばしていたんですね。

 

確証を得るために、
水槽の1面をプラダンの板を使って遮光してみた所、
夕方になってもサンゴイソギンチャクが縮まなくなりました。

プラダン(プラスチック段ボール)で遮光した水槽

 

触手の伸びはかなり悪くなっていますが、
体壁がちゃんと盛り上がっています。

 

前日まではペチャンコの梅干し状態になっていました。

 

そして翌朝、
ホタテの貝柱の様に大きく膨らんでいるサンゴイソギンチャクに対して、
部屋の蛍光灯をつけてみた所、
身もだえするように動きながらみるみるうちに縮んでしまいました(汗

 

ここでようやく、
部屋の蛍光灯が原因で強光障害を起こしている
確証を得ました。

 

不調を招いていた主な原因が分かると、
サンゴイソギンチャクのこれまでの行動が繋がります。

 

まず最初に活着したこの場所。

岩の隙間に活着したサンゴイソギンチャク蛍光イエロー

 

奥まった岩の隙間という、
いかにもサンゴイソギンチャクが好みそうな場所ですが、
水流が非常に強くサンゴイソギンチャクには厳しい場所でした。

 

実はこの場所、
蛍光灯の光がちょうど影になっているんです。

 

部屋の蛍光灯の強い光を避けて、
この場所に逃げ込んだのかもしれません。

 

活着場所が前になってからは、
夕方になると梅干しの様に小さく縮んでしまっていました。

夕方にしぼんでしまったサンゴイソギンチャク

 

夕方近くには部屋の蛍光灯をつけていますから、
強い光でダメージを受けて縮んでしまっていたのかもしれません。

 

・・・なんてこった。
様子を見るつもりがむしろダメージを与えていたとは ><

 

普通のサンゴイソギンチャクなら、
部屋の蛍光灯ぐらいで強光障害を起こす事は無かったのかもしれません。

 

しかし、蛍光イエローという、
少し変わった褐虫藻を体内に取り込んでいる家のサンゴイソギンチャクの場合、
人間にはむしろ暗すぎるぐらいの部屋の蛍光灯の光も痛かったらしいです。

 

深場の岩陰などでひっそりと暮らしていたイソギンチャクだったのかも。
海を通して伝わってくる青系の光に適応する為の体色だったのでしょうか?

 

青系以外は基本的に受け付けない体質なのかもしれませんね。

 

いずれにせよ、
不調を招いている主な原因がわかったので、
即座に対策を打ちました。

 

まず、蛍光灯側の水槽面にはプラダンの板を置いて遮光。

 

次に部屋の蛍光灯ですが、
ゆっくり対策を考えている暇はなかったのでこうしました!

 

遮光した部屋の蛍光灯

 

水槽側に向いた笠の部分に新聞紙を入れて強制的に遮光しました。

 

これでもまだ多少の光は当たっていますが、
この明るさにも対応できないほど敏感な体質なら、
いずれにしても長期維持は難しいと思います。

 

少しずつ強い光にも慣れてくれればいいのですが。。
蛍光色の生体はデリケートですねぇ。

 

不調の主な原因が特定できたのは好材料ですが、
気がつくのが少々遅すぎた感は否めません。

 

この時点で家に来てから8日が経過しています。

 

即致命傷にこそならなかった物の、
毎日確実にダメージを受けていたのでしょう。

 

先ほど確認してみたら、触手の先が縮んでしまって、
千切れてしまいそうな箇所が何個もありました。

 

この状態から回復できるかどうかは正直微妙かも ( ̄_ ̄|||)

 

でもこの機会を逃してしまったら
このカラーが家の水槽に入る事は中々ないとおもうので、
今回は最後まであきらめずに粘ってみようと考えています。

 

一応直ぐ取り出せるだけの準備と、
換水用の人工海水だけは作っておきました。

 

・・・それにしても不調の原因が水槽の外にもあるなんて。
思わぬところに落とし穴があったもんです(汗

海水アクアは奥が深いですね。。

 

何とか回復してくれることを祈って経過を見守ります!

 

 

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8件のコメント

  • まきさんこんにちは!

    良かったですね原因がわかって(>_<)
    ちゃんと対策してあげていれば時間はかかってもきっと回復してくれますよ♪
    信じて待ちましょう(*^^*)

    水槽の側面に窓に貼るようの遮光シールを貼ってみては?
    うちの水槽も背面だけですが貼ってありますよ(*^^*)
    保温の効果もありますし張り直しも可能なので楽チンです。色や柄で沢山種類あるのでおすすめですよ(*^^*)
    30水槽だと温度の変化も早いですからうちは夏になったら背面だけでなく側面も張り込む予定です。
    保温に関してはどの程度効果があるかわかりませんが遮光はきたいできそうですよ♪

    • まき

      マミーさん、こんばんは。

      そうですね^^
      現時点で出来る事はやったので
      後は回復を信じて経過観察しようと思います。

      遮光シールは思いつきませんでした。
      良さそうですね! 今度物色してみます♪
      ありがとうございます^^

  • こんばんはー!

    よかったですよかったです(´;ω;`)
    そんなこともあるんですねー!
    というかよくそんな原因に気づきましたねー!
    私だったらずっと気づかないまま☆にしてしまってそうですOTL

    とにかく、調子が戻ってきているようでよかったですーーー!
    ばんざいですね♪

    うちも30cmキューブにカクレが入ってしまったので、
    イソギンさんがグッと近くなりました…w

    (照明はエーハイムのLEDブルー2とコトブキの30cm用LEDです)

    • まき

      めておさん、こんばんは。

      なんか色々変だな?と思って調べていたら、
      最終的に行き着いた感じです^^

      回復できるかどうかは微妙ですけど、
      ゆっくりでもいいので良くなってほしいですね。

      あ、ブログ見ましたよ^^
      お持ち帰りしてしまいましたかw
      デバ君を別の水槽に移せるならイソギンも行けるかもですね^^

  • 初めまして。

    共感することがありコメントさせて頂きました。

    私もサンゴイソギンチャクの蛍光イエローを飼育した経験があるのですが、他のサンゴイソギンチャクと違って日中にしぼんで夜に開くという状態でした。
    活着場所も影となる場所でした。

    導入後半年ほどで色が抜けてしまいましたが、生活スタイルは変わらずそのまま1年以上生存していました。

    つい最近、そのサンゴイソギンチャクは☆としてしまいましたが・・・
    原因は濾過槽に手をかけた際の水質の急変もあると思いますが、その数日前に私はイソギンに影を作っていたものを排除してしまいました。
    ダブルパンチだったのでしょう・・・

    サンゴイソギンチャクの蛍光イエローは強光を嫌う気質があるのかもしれませんね。

    サンゴイソギンチャク蛍光イエローの経過、また覗きに来させて頂きます。

    • まき

      シーサッシーさん、はじめまして^^
      1年以上も飼育されていらっしゃったのですか。

      活着場所や活動サイクルなど、とっても参考になります!

      そうですね、本当に強い光は苦手なようです。

      ブルー系の光はだいじょうぶみたいですが、
      他の色の光はかなり嫌がるようで。
      暫く暗めの環境で様子を見てみようと思います。

      ありがとうございます^^

  • こんばんは〜

    強光障害だったとは・・・・
    普通、気がつきませんよ(^^;;

    まきさんの観察力はホント凄いです!

    でも、イソギンチャクの為に部屋の明るさを保てないのも困りますね(^^;;

    • まき

      ムコタマさん、こんばんは^^

      気づいた時にはうそぉ~!って感じでしたよw

      ホント、部屋が暗いのにはまいってます(笑)
      明るい環境にも徐々に慣れてくれればいいなぁとw

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