30cmキューブハイ海水魚水槽立ち上げから7日目。
水質検査をしてみた所、亜硝酸と硝酸塩がゼロになっていました。
まずは前日の水質データから。
PH 8.2
KH 15
ca 400
NO2 0.5
NO3 10
次に水槽立ち上げから7日目の水質データです。
PH 7.8
KH 15
ca 500
NO2 0
NO3 0
前日と比較すると、PH(ペーハー)がやや下がり、
Ca(カルシウム)数値が上がっています。
先日、ガラスに白い物が付着していると紹介しましたが、
やはり、底床のサンゴ砂が溶けているのかもしれませんね。
PHが下がった分、底床のサンゴ砂が溶けてCa数値が上がっている?
2つの数値の変化はなんとなく推察が付くのですが、
不思議なのは亜硝酸(NO2)と硝酸塩(NO3)の数値の変化です。
海水でのバクテリアによる生物ろ過サイクルは、
タンパク質 → アンモニア → 亜硝酸 → 硝酸塩
という流れで行われますので、
1度数値が上がった亜硝酸が0になったという事は、
生物ろ過が順調に立ち上がっている証拠かと思われるんですが、、、
なぜ硝酸塩まで0になってるんだろう?
海水魚水槽内の硝酸塩の上昇は、
アクアリウムのベテラン経験者さんでも頭を悩ませるそうです。
バクテリアによる生物ろ過には2種類あるそうで、
2種類のバクテリアの主な特徴と役割は以下の通り。
好気性バクテリアの特徴と役割
好気性バクテリアは、水中酸素によって活動するバクテリア。
残餌などのタンパク質を、アンモニア→亜硝酸を経て、硝酸塩にまで変化させる。
たんぱく質→硝酸塩までの一連のろ過サイクルを硝化という。
嫌気性バクテリアの特徴と役割
嫌気性バクテリアは低酸素状態によってのみ活動するバクテリア。
低酸素状態の水に炭素源を栄養とする事で、
好気性バクテリアでは還元できない硝酸塩を、
窒素ガスと綺麗な水に還元して空気中に放出する働きをします。
硝酸塩→窒素ガスまでの一連のろ過サイクルを還元という。
硝酸塩が海水魚飼育の障害になる理由
自然界では「硝化と還元」、
2つの異なるサイクルが別の場所で行われる事で、
魚の排泄物や残餌が無害な窒素ガスにまで還元されています。
1、好気性バクテリアによるたんぱく質→硝酸塩までの硝化。
2、嫌気性バクテリアによる硝酸塩→窒素ガスまでの還元。
好気性バクテリアを増やす事で硝化のサイクルを作り出す事は、
水槽内の環境を整え、時間をかければ比較的容易に出来るらしい。
しかし狭い水槽内に、高酸素の好気状態と低酸素の嫌気状態の、
2つのバクテリアが同時に共存できる状態を作り出すことは難しく、
小型水槽では硝酸塩を還元ではなく水替えで除去するのがセオリー。
・・・らしいです。。
だけど実際に硝酸塩が減っているし。。
んー、どういうことなんでしょう(=_=)?
真っ先に疑ったのは、
水槽内に低酸素状態の場所が出来てるのかも?
ってことでした。
現在の水槽環境だと、物理ろ過と生物ろ過の大半は、
エーハイムの外部フィルター内のろ材で行われてます。
好気性バクテリアの活動には酸素が必要だという事は、
水槽内に戻ってくる水はかなりの低酸素状態になってるのかな?
エアレーションもしていないから、
海水内に含まれる酸素が少なくなっていて、
水槽内のどこかに嫌気層が出来てる?のかな?
結果的に、硝酸塩→窒素ガスの還元が行われて硝酸塩が減ったのか?
でも、水槽立ち上げてまだ7日だよ?
・・・色々考えてみたけど、全部推察の域を出ません(苦笑
経験値が少ないとこういう時の判断に困りますね。。。
硝酸塩が減るのは嬉しいですけど、
水槽内が慢性的な低酸素状態になったり、
好気性バクテリアが上手く活動できなくなるのは困るかも。
このままの状態で生体を入れたら、
硝化と還元のどちらのろ過サイクルも上手に行えずに、
一気に水質が悪化しそうな気がします。
色々考えたら不安になったので、
ネットで情報を検索して先駆者さん達の情報を元に、
一つの手を打ってみる事にしました。
たんぱく質の投下で水質を悪化させエアレーションをしてみる
水槽立ち上げから7日目。
生物ろ過は若干たちあがっている様ですが、
生体は入れておらずライブロックに付着してきた生物のみです。
水質変化は有りましたが微々たるものですから、
ココであえてたんぱく質を投下して水質を悪化させてみる事に。
そこにエアレーションを追加する事で水槽内の酸素濃度を上げて、
好気性バクテリアの活動を活性化させる。
この2つを同時に行う事で水槽内の水質がどう変化するのか?
生体を入れる前にチェックしてみようとおもいます。
たんぱく質の投下にはセットに付いてきたクマノミ用の餌を使う事に。
今回は水を汚すのが目的なので多めに入れます。
さっそく水槽に入れてみると、水流に乗って一気に水槽内に散らばりました(汗
めちゃくちゃ水が汚れそうです。
次に水槽内に酸素を供給する為のエアレーション。
水心ポンプにエアストーンを付けて水槽に入れました。
水心ポンプはかなりパワーがあるので、
排出量を最小に絞りましたけど、それでもかなり強め。
エアレーションをはじめて直ぐにガラス蓋に水滴が大量に付きました。。。
塩ダレ、蒸発が心配ですが今は仕方ないですね。
たんぱく質の投下とエアレーションの追加で、
立ち上げ初期の水槽の水質にはどんな変化が出るんでしょう?
このままの状態で放置して、
明日と明後日は水質検査をしてみる予定です。
ライブロックに様々な生物が付いているので今はあまり手を加えないで海水が立ち上がるのを待った方が良いような気がします。
外部フィルター排水口先端部分にエーハイム用のディフューザーを取り付けたら酸素の粒が水槽全体に広がり程よい水流もつくってくれるのでオススメですよ!!
小型海水魚LOVEさんこんにちは。
いつもコメントありがとうございます^^
>ライブロックに様々な生物が付いているので今はあまり手を加えないで海水が立ち上がるのを待った方が良いような気がします。
ホントそうですね(汗
状況が分からなくてちょっと不安になってやってみたんですが、
本当なら焦らずにのんびり立ち上げた方が良いですよね。
ある程度状況が分かったので現状維持したいと思います。
>外部フィルター排水口先端部分にエーハイム用のディフューザーを取り付けたら酸素の粒が水槽全体に広がり程よい水流もつくってくれるのでオススメですよ!!
ディフューザーですか。後でさっそくチェックしてみます!
情報ありがとうございます^^
お疲れ様です(*^^*)
まきさんの水槽立ち上げブログの更新をいつも楽しみにしています。
僕も最近新たに釣魚飼育用に60ワイド水槽を使用し海水を立ち上げました!!
今回は予算が限られているので60ワイドに使用する濾過機は、以前熱帯魚飼育で使用していたコトブキパワーボックス9000と上部フィルターグランテ600改のみです。
今回は30OF水槽と同じく天然海水を自分で汲んで使用しましたので財布には優しかったです(>.<)y
僕は普段海水魚飼育の他にルアーを使ってカサゴ類やハタ類や汽水域に生息しているコトヒキなどを釣ったりするのが趣味なので、昔から釣魚を一度飼育してみたくて今回は釣魚水槽を立ち上げてみました(^-^)
クーラーは今回使用しませんので夏場は高温対策が難しそうですが鹿児島近海に生息しているカサゴやハタ類は多少暑さにも抵抗があるような気がしますので、根性で夏場の暑さを乗り越えてほしいです!!
自分も現在60ワイド水槽にはエアレを使用していますけど海水が飛び散る量が多くてガラス蓋をしなければ水槽周辺がベタベタになりますよね(笑)
お互い頑張りましょう(^з^)-☆
小型海水魚LOVEさん、こんばんは。
試行錯誤しながらどたばた更新しているブログですが
そういって頂けると嬉しいです^^
釣りがお好きなんですね!
私も子供の頃の海水魚飼育は釣りが始まりでした。
持ち帰った小さいコバルトスズメに
3倍ぐらい大きなメジナがひたすら追い回されてたのが
印象に残ってます(笑)
フィッシュイーター系の魚の飼育も楽しそうですねぇ^^
我が家の水槽に入れたらその子以外の誰もいなくなりそうですがw
おとぼけ顔な子の方が実は凶暴っていうのも、
海水魚の面白いところな気がします。
第一印象でかわいいなぁって思う魚は
大抵単独飼育推奨なんですよね~(苦笑)
小型海水魚LOVEさん、
いつもコメントありがとうございます^^