カクレクマノミとスカンクシュリンプの相性は良くない

まきです。

カクレクマノミとスカンクシュリンプの相性
あまり良くないようです。

混泳をお考えの方はご参考までに。

カクレクマノミとスカンクシュリンプの混泳には注意

 

まずはタンクデータと経緯を。

30cmキューブハイ 海水魚水槽

我が家の水槽は30cmキューブHIタイプ。

カクレクマノミの幼魚3匹が入った状態で、
スカンクシュリンプを導入しました。

底床の掃除や残り餌の処理部隊として水槽に迎えたのですが、
そちらは申し分ない働きをしてくれたんですね。

→ スカンクシュリンプの掃除能力(残餌・底床)感想レビュー

 

カクレクマノミとスカンクシュリンプの混泳で問題になったのは、
スカンクシュリンプの習性である、
魚のクリーニングに対する積極性でした。

 

スカンクシュリンプはドクターシュリンプとも呼ばれていて、
魚の体についた寄生虫を食べてくれることで有名です。

それに対してカクレクマノミには、
体をクリーニングされる習性が無い様です。

滅多なことではクリーニングさせないらしいですね。

 

この2点は調べて知っていたので、
カクレクマノミをクリーニングしてくれる事は、
ほぼ期待していませんでした。

どちらかというと、
水槽内の掃除メインで迎え入れたんですね。

 

・・・が、少々考えが甘かったようです。

 

スカンクシュリンプは、
残り餌などを探して積極的に動きますが、
魚のクリーニングに対しても非常に積極的でした。

 

最初はライブロックの陰に隠れていて、
周囲を通る魚にひげを伸ばしてアピールするぐらいだったのですが、
環境に慣れると、その動きがどんどん活発になっていったんですね。

スカンクシュリンプには6本のひげがあるんですが、
最も長いひげを揺らしたりして周囲を通る魚にアピールします。

 

その様子はまるで、

「ねぇ? 良かったらクリーニングしようか?」

と誘っている様。。

 

同居中のカクレクマノミはゆれゆら揺れている長い髭に、
体が当たらない様によけて通ってました。

そこまでは何とも微笑ましい姿だったんですよ^^

 

・・・しかし、数日たつと。。

 

クリーニングに誘っても全くなびかない様子にしびれを切らしたのか、
カクレをストーキングをするようになってしまったんです(汗

 

カクレクマノミは環境に落ち着くと、
水槽内にお気に入りの場所を作って
そこを中心にゆらゆらと泳ぐことが多くなります。

スカンクシュリンプは、
その場所までいそいそと出向いていって、
カクレの様子を背後からじーっと観察していました。

暫くすると長い髭を器用に使って、
カクレの体にわざと当たる様にちょんちょん動かして猛アピール。

 

その様子はまるで、

「ねぇねぇ? クリーニングするってばー(・へ・)。」

と言ってるよう。

 

・・・ココまで来るとちょっとしつこいですね(汗

 

カクレはスカンクのひげが体に当たるのを嫌がって
一旦その場所を離れます。

暫くするとその場所に戻ってくるんですが、
またしてもスカンクのひげ攻撃が再発。。

カクレクマノミにとっては自分のテリトリーですから、
追い出したいのは山々ですが、
自分の体の2~3倍はある長い髭を持つスカンクは怖い様で。。

お互いの体が触れそうで触れ合わない
微妙な距離感での関係が暫く続きました。

 

・・・しかし、
ここでもスカンクシュリンプが最初に仕掛けます。

 

何度誘ってもクリーニングさせてくれないカクレに
相当しびれを切らしたのか、
背後からコッソリ忍び寄り、水中をぶわぁ~っと泳いで猛アタック!

 

・・・・えええええ(゜o゜)!!!

 

その様子はまるで、

「いいからクリーニングさせろや(`Д´)=3  このやろ~!」

と背後から強引に迫っているみたい。

 

・・・これはいかん。。

 

もちろんカクレはつかまったりはしません。
背後から迫ってくるスカンクの気配を察知してサッとその場を離れました。
しかしこんな様子がずっと続いていたら相当ストレス感じそうです。

 

スカンクシュリンプが、
熱心なアプローチに全くなびかない好みの女の子に対して、
ストーキングに走った挙句に強引に手込めにしようとする
駄目な悪い男に見えてきた(汗

 

加えて現在の水槽の様子も良く有りませんでした。

3匹いたカクレクマノミの内2匹が、
トリコディナ病で☆になってしまったので、
水槽内は唯一残った1匹とスカンクの一騎打ち状態。

 

スカンク君による一方的な
マンツーマンストーキング状態です(汗

 

こんな微妙な状態が2日程続いたのですが、
ある朝遮光カバーを外して水槽をみてみると、
カクレクマノミのトロの体色が良くありません。

 

一瞬トリコディナ病が再発したのか?
と思いましたが、数十分すると普段の体色に戻りました。

泳ぎ方も活発で餌も良く食べてる。

昼間は問題ないところを見ると、
夜間に何らかの強いストレスを感じていた可能性が高い。。

 

・・・もしかして君か?

スカンクシュリンプ

 

・・・多分そうだな(=_=)。。

 

夜中に寝ぼけているトロに対して、
スカンク君が強引に迫った可能性が非常~に高い。

確証を得るためにその日の夜、
LEDライトと部屋の明かりを消して観察してみると、
真っ暗になった水槽内をスカンクシュリンプが縦横無尽に泳ぎだしました。

 

・・・駄目だこれ(>_<)
こんな状態じゃトロが安心して寝れるわけない。。

 

ましてや先日トリコディナ病を発症したばかりで、
ようやく体力を回復しつつあるトロにとっては、
毎晩強引に迫られるストレスは致命傷にもなりかねません。

 

スカンクシュリンプについて調べてみたところ、
臆病な遊泳ハゼ(ハタタテハゼ)等に対しても、
強引にクリーニングを迫る事があるようです。

 

考えた挙句、
スカンクシュリンプをサテライトに
一旦隔離する事にしました。

サテライトに隔離中のスカンクシュリンプ

少しでも居心地が良くなるように、
ライブロックの欠片とネットを入れておきました。

 

・・・ごめんよ、スカンクシュリンプ。
君は何にも悪くない。
本能に従って行動しただけだもん。

混泳の相性をちゃんと調べなかった私が悪いんです ><
暫くの間サテライトで我慢しておくれ。。

 

カクレクマノミとスカンクシュリンプの混泳についての補足

 

私の水槽では相性が良く有りませんでしたが、
カクレクマノミとスカンクシュリンプを、
上手に混泳させている方もいるようです。

そういった方の記事を読んで大丈夫だろうと安易に招き入れたのが間違いだった。
上手に混泳させるためにはポイントを押さえる必要がありそう。

例えば、

もっと大きな水槽で混泳させる

60cm以上の中、大型水槽なら底床部分も大きくなるので、
カクレクマノミとスカンクシュリンプの生息域を離す事が出来る。
(お互いストレスが少なくなる)

クリーニングを好む魚と一緒に混泳させる

スカンクシュリンプのクリーニングを好む魚と一緒に混泳させれば、
標的がカクレクマノミだけになる事がありません。
毎日迫られなければ、ストレスも軽減されそうです。

カクレクマノミが大きく成長してから入れる

カクレクマノミが
スカンクシュリンプに負けないぐらいのサイズになってから入れれば、
折り合いをつけることが出来るかもしれません。

実際、スカンクを撃退するカクレクマノミもいるそうです。

カクレクマノミが安心して寝れる環境を作る

昼間は微妙な距離感で折り合いをつけているので、
イソギンチャクを入れるなどして、
カクレクマノミが安心して寝れる環境をつくっておけば、
混泳は可能かもしれません。

 

・・・ざっと思いつく限りではこんなところでしょうか?

 

混泳と一口にいっても、
水槽の設備とタンクメイトの種類、入れる順番によって、
水槽内の状況は大きく変わります。

 

少なくとも30cmキューブの小さい水槽で、
カクレクマノミの幼魚とスカンクシュリンプのみを混泳させるのは、
個人的にはおススメできません。

 

カクレクマノミからしてみれば
強引に迫ってくるスカンクシュリンプは厄介者扱いですし、
スカンクシュリンプにとっては、
大好きな魚のクリーニングが出来なくてストレスが溜まりそう。

 

もちろん個体による性格差もあると思いますが、
お互いストレスを抱えた状況での共生になりそうです。
 

30cmキューブの様な小型水槽で、
異なる種類の生体をうまく共存させる為には、
勉強と工夫が必要になりそうですね。

 

他種に対する執着心と敵対心がすくない子を集めて混泳させた方が、
小さくて平和な海を作れそうな気がします。

カクレクマノミとスカンクシュリンプの混泳をお考えの方は
ご参考までに m(__)m

 

 

 

↓↓↓ 参加してます。 ぽちっとして頂けると励みになります^^

にほんブログ村 観賞魚ブログ 海水魚へ

スポンサードリンク


5件のコメント

  • めてお

    我が家の水槽では、なんとカクレクマノミが1匹だけスカンクシュリンプの傍を離れません(´・ω・`)

    スカンクくんの為にチリメンヤッコを導入したのに、チリメンはホワイトソックスくんとべったり・・・。

    吸水口のスポンジでぼっちのスカンクくんの傍にずーーっとカクレクマノミが寄り添ってます(なぜだろう
    でもクリーニングしようとして手を伸ばすと一歩下がって逃げて、
    又近寄って行きます・・・。

    いったい何なのかサッパリ不明です(´・ω・`)

    • まき

      めておさん、こんばんは。

      うちのカクレは当時小さかった事と、
      病み上がりで体力が落ちていたのも関係しているのかもです。

      1日中スカンク君にストーカーされつづけて
      怯えて体色まで変わってしまって駄目でした。

      混泳に絶対は無いと言われてますし、
      個体差や性格なんでしょうね~。羨ましいです。

      カクレの体もかなり大きくなってきたので、
      そのうちスカンク君を本水槽に戻してみようかと。

      ちなみに家のカクレは
      カニハゼと四六時中一緒にいます(汗

      ・・・ほんと謎ですよね。。。

      • めてお

        あーそれはあるかもですね;
        小さいと襲われがちです(´・ω・`)

        うちのスカンクくんは、一番最初にカクレに飛びついたのですが、
        尾っぽでベンベン!と叩かれてからしおらしくなりました・・・(笑

        カクレもクリーニングやらせる子もいるみたいですが・・・。
        うちのスカンクくんは誰もクリーニングさせてくれないので、ぼっちで給水スポンジにくっついてます(´・ω・`)
        せっかく買ってあげたヤッコも、スカンクくんに近寄りません;

        • まき

          撃退されちゃいましたか^^

          うちの子もそれぐらい気が強ければなぁ
          やっぱりケースバイケースなんですかね~。

          スカンク君は排水口のスポンジ好きですよね^^
          うちの子もくっついてましたよ。

  • めてお

    はい、もう近寄れないくらいべしべしやられてました(笑

    そうですねー;
    個体によってはすっごく弱かったりはたまためちゃめちゃ強かったりしますからね;

    排水スポンジ大好物ですね(笑
    終始くっつきっぱなしで、エサの時だけ水槽内飛び回ってますb

コメントを残す