すっかりご無沙汰しておりました。
前回の投稿から半月近く更新していませんでしたねぇ。
ネタも貯まっていますし、
身の回りのバタバタも少し落ち着いてきたので、
またぼちぼちと更新していこうと思っています^^
さて、前回はトサカの株分けと、
ツマツマブリードでフラグ化した所までを書きました。
その後の経過ですが、
株分けしたトサカはフラグ化した翌日にはポリプを開きました。
(冒頭の写真です。)
このまま順調に活着してくれるかと思われたのですが、
その日の夜に異変に気付きました。
トサカの根元部分が黒くなり、
表皮がボロボロと剥がれ始めていました。
なんかやばそうだなーと思っていたんですけど、
こういう時って嫌な予感ほどよく当たるんですよね~(汗
フラグ化してから3日目の夜に、
トサカの1本が根元からぼろっと逝って脱出しました。
もう1本の一番大きな枝の方も、、
根元が黒くなって壊死が進行している様子が伺えました。
・・・そしてその翌日、、
あぅ・・・(汗
一番大きなトサカの枝が水槽内をコロコロと漂っている所を発見。
その後も1本駄目になり、
4本フラグ化した内3本の根元が壊死して脱出されました。
残った1本は元々根元に近い、
ほぼ茎だけの部分だったんですけど、
こちらはしっかり活着しました。
保険でフラグ化した茎の部分だけが生き残り、
本命の3株の根元が壊死して脱出されるという残念な結果に (+_+)
初戦のツマツマブリードは1勝3敗。
・・・うーん。文句なしの惨敗ですねw
ツマツマブリード失敗の原因を考えてみた
中々シビアな初チャレンジになってしまったので、
トサカのツマツマブリードが失敗した原因を考えてみました。
その1、フラグ化手順の相違
今回はコーラルフリークスで紹介されていたレシピを
ほぼそのまま再現してみました。
唯一違ったのはカットしたトサカをディップする際に、
市販のディップ薬ではなくイソジンを流用したということです。
イソジンを流用したディップが原因の可能性もあるにはあるんですけど、
唯一生き残ったトサカは問題なく活着しています。
この写真はフラグ化してから3日目。
大きくカットされた茎の切り口も、
ご覧の様に順調に回復していることから、
一概にディップだけが原因だったとも言えなそうです。
まぁディップしなくても、くっつく時はくっつきますものね。
その2、爪楊枝に刺す時に力を入れ過ぎた?
正直これは関係あるかもしれません。
前回記事でも少し触れましたが、
プラグにしっかり固定したくて爪楊枝を長めにした事が仇になり、
中々奥まで刺さりませんでした。
そこでかなりの力を入れて茎を握って、
爪楊枝に奥までぎゅーっと差し込みました。
茎に力を入れ過ぎたことでストレスが掛った可能性は大きそうです。
その3、爪楊枝の材質に問題があった?
随分前の出来事になりますが、
ウミキノコを爪楊枝で活着させようとした時にも、
茎の根元がボロボロと崩れて脱出された事がありました。
今回のトサカの件も似たような結末。
なんだかデジャブ感がありますねぇ。
そういえば、プラグはRO水に浸けこんだけど、
爪楊枝はそのまま使ったんでした。
んー、爪楊枝の材質にも問題があるのかな?
サンゴが嫌がるアクみたいな物が木から溶けだしている?・・・とか?
木の繊維の中に入りこんでいた空気が原因の可能性もあるかも。
その4、茎の切断面にストレスが掛った
多分これが一番の原因かな?と個人的には思っています。
ハサミで裁断したてのトサカの茎の部分を、
爪楊枝とジェル状接着剤で固定したのが大きなストレスだったのではないかと。
切断面がプラグと密着したことで、
傷口に海水が当たらず回復が遅れて壊死したのではないか?
とおもうのです。
と言いますのも、
1本だけ上手く活着した茎のフラグの切断面は、
順調に回復していますから。
この1本は爪楊枝に刺した部分が本来の根元に近かったこともあり、
元々堅くて根元化していたのも関係しているんじゃないかと感じました。
トサカのツマツマブリード 再チャレンジしました
以上の反省点を踏まえて、
トサカのツマツマブリードをリベンジしました。
まずは爪楊枝から脱出したトサカ達ですが、
こんな感じで水通りがよいカゴに入れて、
程よい水流が当たる場所に置き、1週間以上養生させました。
茎が壊死している時に触っても症状が悪化するだけなのは、
ウミキノコの時に経験済みです。
ツマツマプラグの方は、
爪楊枝の長さを短くして作りなおし、
人工海水に2日間浸けこんでおきました。
爪楊枝からサンゴが嫌がる何かが出ているのなら、
あらかじめ海水に馴染ませてアクを抜いた方が良いと思ったからです。
トサカが爪楊枝から脱出してから8日目。
ツマツマブリードの再チャレンジです。
養生させていたトサカを確認してみるとすっかり傷も癒えた様子。
茎の断面は少し白くなり、硬質化して根元化が始まっていました。
これなら大丈夫そうかな~?と感じたので、
爪楊枝に刺そうとしたんですが、
今度は断面が堅くなりすぎてしまっていて中々刺さりませんでした(汗
しかしここで力を入れて無理やり突き刺したら前回と同じです。
そこでキリを使って断面に小さな穴をあけて、
ジェル状接着剤を付けた爪楊枝を優しく差し込みました。
今回は深く刺す事には拘らず、
極力ストレスを掛けずに固定する事に注視してみましたよ。
フラグ化してから2日後。
一気にポリプを開き始めました^^
う~ん。 前回と比べると色も勢いも全然違う。
今回は上手くいきそうです。
・・・しかし一番小さな枝だけはまたもや脱出。
この1本は刺した時にやばそうだなーと感じたので想定の範囲内です。
あまりに細すぎるトサカはツマツマブリードには向いてないですね。
再度養生して根元が硬質化したら、
露出した爪楊枝に添わせる形でジェル状接着剤で固定しようと思います。
トサカのツマツマブリードにチャレンジしてみた感想
ツマツマブリードにチャレンジしてみましたが、
最初は1勝3敗と惨敗でした^^
最大の失敗はカットした直後の切断面を即フラグ化したことだと思います。
爪楊枝、ジェル状接着剤、プラグと切断面が密着したこと等、
色々なストレスが重なったためか、茎の根元が壊死してしまいました。
トサカも種類によって異なるのかもしれませんが、
ヤワタコアシカタトサカの場合はカットしてから4~5日は養生して、
傷口がふさがった状態でフラグ化した方が良い結果を生めそうです。
但し、カットしてから時間を置きすぎてしまうと、
切断面が硬質化しすぎて爪楊枝が刺さりにくくなるので、
薄皮1枚張ったぐらいの状態が一番フラグ化しやすいかなぁと。
ツマツマプラグに使う爪楊枝の材質にも注意が必要かも。
プラグ同様アク抜きしてから使った方がリスクが少ないのかもしれません。
後はサンゴが溶けた時の水質悪化でしょうか。
リン酸塩が0.3から1.36まで急上昇。
ウミアザミが途端にいじけてびっくりしました(汗
まぁ色々と反省点はありましたが、
次にやる機会があったらもう少し上手くやれそうかな~と思います^^
ツマツマブリードは一度活着してしまうと強いですね。
根元の共肉が成長して爪楊枝を包み込んでいます。
もう1本は横から出てきた枝もプラグに自然活着。
これだけがっちり活着すれば少々の事ではびくともしなそうです^^
カットされた茎の断面部分からは、
なんとまぁ、直接ポリプが出てきました。
トサカってこんな感じで再生するんですねぇ。
今現在、フラグラックの上はトサカの森状態です。
後は勝手に成長するのを待つのみですね^^
カットされた茎が根になったり、茎の断面がポリプになったり、
サンゴの体ってどうなってるんだろ?
人間の体にもこれぐらいの再生能力があったらいいんですけどねぇ。
今回はボストンアクアファームのプラグを使いましたが、
中々使い勝手が良かったです。
真ん中がへこんで小さな穴があるので爪楊枝を接着しやすいですね。
後、プラグ本体に苔が生えずらいのもグッド♪
サンゴ片を土台にすると1週間も経てばハネモが生えてくるのに、
ボストンアクアファームのプラグは、
水槽に入れてから1カ月近くたつのに殆ど苔が生えないんですよね。
土台回りが苔に覆われないので、
サンゴをフラグ化した直後のストレスは減ると思います。
ツマツマブリードには向いているプラグだと思いました。
初体験のツマツマブリードでしたが、
やってみると中々楽しかったですよ~^^
株分け後の経過観察やサンゴのケア、メンテナンスを、
簡単に行えるのがプラグのメリットですけど、
ライブロックに爪楊枝を固定して刺すのもありな気がしますね。
株分けして増えたトサカは新水槽に持ちこもうかな~、と考えてます。
まきさん、こんにちは。
今回も非常に興味深く読ませて頂きました。
私も先日大きくなりすぎたウミキノコの株分けを爪楊枝で試みたのですが、分けた方がまきさんの写真の様に根元から壊死してダメになってしまいました。
カットした面の養生は確かに!という感じです。
既に活着していた茎の部分はカットした断面がすっかり再生していますので、断面が落ち着くまでの養生期間は非常に重要ですね。
次の機会がありましたら参考にさせて頂きます。
ひろさん、お久しぶりです~^^
ウミキノコは私も前に爪楊枝を試しましたが同じ症状でした。
レシピでは即フラグ化してたので同様にやってみたんですけど、
暫く養生させた方が成功率は上がるかもしれませんねー。
切断面が根元に変化した後なら拒否反応は少なそうな感じです。
爪楊枝はアク抜きと空気抜きをしてから使った方が良さそうな感じかも^^
おはようございます!
リカバリーおつかれさまでした!
ホント、再生力は凄いですよね・・・・
体のつくりがシンプルだから出来るんでしょうけど、人間がコレやったら再生中なんて悍ましい姿でしょうし、左右不揃いになるかもですね(^^;;
確かに爪楊枝があったほうが支えがあって良いのでしょうけど、爪楊枝が腐食しないのかな?
今回はアク抜きされたとのことなのでストレスもなく育って良かったですね〜
ウチもウミキノコがエライことになってるのでなんとかしたいけど、根元が太すぎてフラグ化は難しそうです(つД`)ノ(つД`)ノ
ムコタマさん、こんにちわ^^
確かに人間だと見るに堪えないかもですね~。
自分のクローンは要らないですけど再生能力は羨ましいですよね^^
人間は一度欠損してしまった機能は戻らないですから。
爪楊枝はサンゴに取りこまれると同化したり溶けちゃうらしいですよ。
でも腐食するケースもあるかもですね^^
こんばんはです~!
トサカちゃんたち問題発生ですねー(´・ω・`)
やっぱり楊枝だとストレスが溜まるんでしょうかね;
中々難しい所ありますよね…。
我が家のトサカちゃんも根元からポッキリ折れてしまったので、
今は楊枝でライブロックに固定していますが、
毎日ちゃんと見ていないとですね…!
めておさん、こんにちわ^^
ですねー、やっぱり異物には違いないですから。
一度くっつくと強いと思うんですが、
それまでは要観察かなーと。
トサカは成長すると根元が弱くなりますよね。
上手くくっつくと良いですね^^
今さらのコメントですが、ものすごく参考になる記事でした!
今から、溶けたチヂミを復活できるか試してみます^ ^
ピン今川さん、初めまして。
コメントありがとうございます^^
トサカは比較的丈夫なんですけど、
環境が急変したりすると調子を崩したりしますよね。
チヂミトサカ復活すると良いですね♪