白点治療を終えたカクレクマノミを本水槽に戻しました

長い長い白点病の隔離治療を終えた、
カクレクマノミのイワさんを本水槽に戻しました。

2匹のカクレクマノミ

 

「・・・え?まだ戻していなかったの?」

 

と言われてしまいそうですが(汗)

実はあの後も七転八倒して、
中々本水槽に戻せない状態が続いていたんです。

 

最後に書いた記事では、
銅イオンを使って白点病治療をしている事を
お伝えしたと思います。

→ カクレクマノミ銅イオン治療中です

 

・・・その後の経緯ですが、、

 

体表に白点こそ表れないものの、
体をヒーターなどに擦りつける行為が収まらないまま、
0.5ml/L濃度での銅イオン治療は3週間を超えました。

 

しかし3週間を超えた時点でイワさんに異変が。。

 

ある日突然、妙に呼吸が早くなり、
胸鰭を異常な速さでパタパタと動かし、
隔離ケース内を隅から隅までせわしなく泳ぐようになりました。

 

白点が体表にでる前日の兆候にも似ている気もしましたが、
なんとなくヤバそうな雰囲気(銅中毒かも?という気)がしたので、
銅イオン治療を切り上げました。

 

作り置きしておいた人工海水に、
テトラのアクアセイフを規定量入れて全換水。

 

1時間ほど様子を見た所、
泳ぎに落ち着きが戻り、呼吸も落ち着いてきました (〃´o`)=3

 

アクアセイフは粘膜保護剤として有名ですが、
重金属中和剤としての役割も果たしてくれるそうです。

 

 

有害な重金属(銅・亜鉛・鉛・カドミウムなど)を無害化する作用があるので、
魚が銅ショックを起こしてしまった場合や、
水槽や機材に残った残留銅イオンを中和する為に用いられる事もあるそうです。

 

なので、銅治療を始めた際に、
治療後のトリートメントに使おうと思って買っておいたんですね。

 

銅ショックを起こした場合には、
アクアセイフを規定量の2倍入れる事が多いようなのですが、
思う所があり、規定量から始めました。

 

症状に改善が見られなかったら2倍にしようと思っていたのですが、
今回は規定量でも効いてくれたようです。

 

やっぱり長引く銅イオン治療で、
軽い銅ショックを起こしていたのかな?と思いました。

 

これで銅イオン治療も出来なくなってしまったので、
銅イオン治療後のトリートメントも兼ねて、
人工海水+アクアセイフ規定量での毎日全換水を1週間続けました。

 

特に症状がひどくなる事もなかったので、
そろそろ本水槽に戻そうかな?と考えていたら、
またもや体を擦りつける症状が再発(汗)

 

しかし日数が経っても体表に白点は出ない。
意味が分かりません。

 

もしや別の寄生虫(エラムシ・ハダムシ)か?

 

と思い立ち、淡水浴を3回やってみましたが、
特に寄生虫らしきものが取れるわけでもなく、
体を擦りつける行為は収まりませんでした。

 

よくよく観察してみると、
日によって妙に痒がる日とそうでもない日がある。

 

体表に白点こそ出ない物の、
やはり白点の残党と戦っているらしい、
と判明した次第です。

 

銅イオンと毎日の全換水を組み合わせて治療をしていましたが、
3週間続けても今回の白点は撲滅出来なかったようです。

 

毎日全換水と機材の洗浄をしている、
ろ過も底砂もない治療ケースの中でも、
寄生→成長→体表からの離脱→増殖→再寄生という、
白点病のサイクルを断ち切る事が出来なかったのが衝撃でした。

 

ある意味「もう打つ手ないじゃん」という(汗

 

白点が完治するまで本水槽には戻せないな、と考えていたのですが、
これだけの期間やって治らないのなら、
このまま同じことを続けても治りそうもないな~、という結論に。

 

元々白点病に弱い体質なのかもしれませんし、
毎日の全換水すらストレスになっていたのかもしれません。

 

痒がるそぶりも少しずつ減り、
餌もよく食べるようになってきたので、
水質変化の少ない本水槽に戻して完治を促す事にしてみた次第です。

 

以前と比べてろ過能力も上がって安定していますし。

 

しかしサンゴイソギンチャクの状態が、
かなり微妙だったこともあり、
中々本水槽に戻せない状態が続いていました。

 

イソギンの調子が上向きになってきたので、
ようやくイワさんを本水槽に戻す事にしました。

 

水合わせ中のカクレクマノミ

 

水合わせを終えた後に本水槽に入れたのですが、
先住のトロがあっという間に近づいてきました。

 

2匹はお互いに、
顔を突き合わせて絡み合うように泳いで、
体を斜めにしてびびびびっと痙攣。

 

特にトロの熱烈ラブアタックがすごかった(汗

 

トロが3~4回体を痙攣する間に、
イワさんは1回痙攣するかどうかといった感じ。

 

先住のトロの方が体が大きいのですが、
率先してびびびびっとやってました。

 

↓↓↓ その時の様子です。

 

 

こんな調子でずーっと2匹で絡み合って泳いで
お互いにびびびっと痙攣しまくっていました。

 

これなら大丈夫そうかな?とおもって眺めていたんですが、
30分ぐらいたったころに事件発生。

 

水槽に戻ったばかりのイワさんが、
流石にずーっと泳ぎまくっていて疲れたのか、
トロのそばをすーっと離れていったんですね。

 

するとトロがイワさんを追いかけて、
イワさんの尾びれにがぶっと噛みついてしまった。

 

「げっ!ヤバい(汗」

 

と思ってガラス面をこつっと叩いて、
2匹を引き離しました。

 

あー、イワさんの尾びれが、
真ん中から裂けちゃってるよ(汗

 

よほど1人で泳ぐのがさびしかったのでしょうか?
興奮しすぎですね。

 

でもまたトロがイワさんを追いかけはじめたので、
今度は照明をオフに。

 

はっと我に返るトロ。

 

落ち着いたので又照明をつけました。

 

暫くするとまた追いかけて噛みつきそうになったので、
再度ライトオフ!

 

また我に返るトロ。

 

こんな調子を繰り返し2時間ぐらい経過した頃に、
2匹の関係がようやく落ち着きました。

 

隔離治療期間が長引いたので、
お互いの顔が見える位置で治療をしていたのですが、
隣人と同居は別みたいですね。

 

カクレクマノミの場合、
一旦引き離して時間が空いてしまったら、
もう一度関係を構築する必要があるみたいです。

 

落ち着いた2匹に餌を与えてみた所、
どちらもしっかりと食べてくれました。

 

特にイワさんは初日から、
LSSフロートステーションSの中に浮いている餌を
ぱくぱく食べていました。

 

ビビりのトロは慣れるのに1週間掛ったんですけどねぇ。

 

流石は好奇心旺盛のイワさん。
新しい物にも躊躇なく飛び込んでくれます。

 

この調子でイソギンにも入ってほしいな。

 

1日目の終わりの2匹の様子は、
どちらもぐったりって感じでした。

 

あれだけ泳ぎまくっていたので疲れたんでしょうね。

 

ただ、2匹の関係はすっかり落ち着きました。
2匹並んでふわふわ泳いでいます。

 

これが今からちょうど2週間前の出来事です。

 

トロに噛みつかれて、
2つに裂けてしまったイワさんの尾びれは、
翌日にはしっかり治っていました。

 

・・・しかし背びれの近くに白点が1つ。

 

1カ月近く体表には表れていませんでしたが、
やっぱり、しぶとく生き延びていましたね。

 

環境変化とトロの攻撃ストレスで、
弱ったイワさんの体表に取りついて出てきたようです。

 

これがあくなき白点病との戦い、
第2章の幕開けでした。

 

次回に続きます。

 

 

↓↓↓ 参加してます。 ぽちっとして頂けると励みになります^^

にほんブログ村 観賞魚ブログ 海水魚へ

スポンサードリンク


2件のコメント

  • こんばんはー!

    あわわ…また出てしまいましたか;
    復帰おめでとうございます!と言いたいところですがこれは困ってしまいますね…OTL

    本当白点ってしつこいですよね;
    目視が出来れば…とよく思います(´・ω・`)

    しかし、やはり離れた水槽にいると仲良かった子もリセットされてしまうというのは本当だったんですね(´・ω・`)
    早く元通りになってくれればよいですが;

    • まき

      めておさん、どうもです。

      白点、ホントにしつこいです(汗
      他の子には出ないので先天的に弱い体質なのかもしれません。

      隔離ケースを同じ高さにして、
      毎日顔を合わす様にはしていたんですが、
      関係のリセットは起こるみたいですね~。

      でも1日経ったら元通りになりました。
      完全に忘れていたわけではないみたいです^^

コメントを残す