30cmキューブ海水魚水槽立ち上げから20日目。
カクレクマノミ入居から6日目です。
前日の夜から調子を落としていたクマですが、
朝水槽を見てみると病状が一気に悪化していました。
昨日の夜までは泳いでいたクマですが、
今朝は底床部分に座り込んでしまい、
せわしなく呼吸をしていました。
寝ぼけているのかもしれないとおもい、
1時間ほど観察しましたが様子は変わりませんでした。
時々思い出したかのように泳ぎますが、
すぐ同じ場所に戻ってきて座り込んでしまいます ><
どう考えてもおかしい。
・・・しかし、外見上は特に変わった様子が無いんです。
白点が出ているわけでもないし、白い膜に覆われているわけでもない。
取り急ぎ調べてみると、
・水槽の下の方でじっとしている
・呼吸が早い
2点の症状から、
トリコディナ病の初期症状では無いかと思い立ちました。
もしかしたらエラに取りついているのかもしれない。
恐れていた事態が起きてしまったようです。
そこで急きょ、
クマへの淡水浴と水槽の換水を行う事にしました。
淡水浴と換水のどちらを先に行うのか迷いましたが、
トリコディナ病の進行は非常に早く、
発症から数時間で死にいたる事もあるようです。
クマへの淡水浴が先だ、と判断して、
慌てて準備を始めました。
淡水浴治療をするのは初めてでしたが、
とにかく今はやれる事をやるしかありません。
バケツに2Lほど水道水を入れて、
ヒーターで温度を合わせてエアレーションを入れてスタンバイ。
水質調査をしてみると水道水のPHは7.4。
水槽の水と比較するとちょっと低いです。
もしかしたらPHショックを起こすかもしれない。
・・・しかしPH調整剤はまだ買っていないし、
今から買いにいこうにも、朝早すぎて近所の店も開いていない。
開店時間を待って薬を買いにいって、
なんてやっていたら、その間にクマが死んでしまうかもしれない ><
色々考えましたが、
最終的にはクマの生命力に賭けてみる事にしました。
水槽からクマをネットで優しく捕獲し、
バケツにスタンバイした真水の中に入れました。
・・・どうやらPHショックは起こさなかった模様。
真水の中でも横にならずに泳いでいます。
息苦しいのかエアレーションの泡の上を何度も往復するクマ。
ハラハラしながら3分間、淡水浴をさせました。
トリコディナ病の治療では、
3分間淡水浴させた後にクマノミの粘膜を指の腹などで優しくこすり、
表面の白い膜を取り除いた後、
さらに3分ほど淡水浴をさせてから水槽に戻すようです。
しかしクマの場合、外見上は綺麗なものでした。
粘膜をこすったらむしろ荒れてしまいそうだったので、
このままの状態で、もう3分、淡水浴をさせる事に。
時間にするとたった6分でしたが、随分長く感じましたよ ><
淡水浴が終わったら、
少しずつ水慣らししてから水槽へ戻す必要があるのですが、
この作業には小さなガラスコップを使いました。
クマをコップに誘い込んで中の水を減らし、
そこに水槽の水を少しずつ入れて水慣らしをしました。
真水1:海水4ぐらいの比率にまで水慣らしをして、
様子を見た後に、水槽にそっと戻しました。
・・・水槽に戻ったクマは、
底床近くで、暫くの間ホバリングしていました。
でも、底床に座り込んでしまう様子はない。
心もとないですが、何とか泳いでいます。 ふう。。
1時間ほどホバリングを続けていたクマですが、
徐々に動きが活発になってきました。
呼吸の速さをチェックしてみたところ、
朝ほど早くはない様です。
ときどき水面近くまで上がってきては身震いを繰り返し、
また下の方に戻っていく仕草を繰り返します。
心なしか朝より楽になっている様で、
泳ぐスピードも徐々に早くなってきました。
2時間ほど経つと復調の兆しが見えてきました。
呼吸もかなりゆっくりになり、
泳ぎも活発になっていく様子が目に見えて分かりました。
ふー、よかった。
やはりエラに、寄生虫が取りついていたんでしょうか?
クマの様子が落ち着くのを待ち、午後になってから
昨日の夜作っておいた人工海水で7Lほど換水をしました。
エーハイムのプレスポンジフィルターは、
思ったほど汚れていませんでしたが、
底床部分にはかなりの汚れが蓄積されていました。
プロホースで念入りに底床の汚れを除去して換水完了。
やはり、底床掃除部隊の導入は必要ですね。
もう少し落ち着いたら、考えなくてはいけなそうです。
淡水浴、換水を同時に行った事に不安を覚えましたが、
・・・暫く様子をみているかぎり、問題なさそうです。
クマの病状も時間が経つ毎に良くなっているようで、
シャワーパイプの水流に乗って泳ぎ始めました。
それでこそクマだよ^^
この調子で何とか良くなってくおくれ。
今朝は餌を与えていなかったので、
夕方6時ころに餌を上げてみる事にしました。
餌の袋を水槽の前でシャカシャカ振って、
カクレクマノミ3兄弟をおびき寄せます。
!!!
なんとクマも水面近くまで寄ってきました。
餌を小さくすりつぶして与えると、
昨日は餌を食べなかったクマが食べてくれました^^
ふう~。。
まだまだ油断はできないけど一安心かな。
・・・と思ったのもつかの間。。
クマの横で餌を爆食いしている、
トロの右肩部分が白い膜に覆われているのを発見(汗
・・・なんてこった。
やはりクマはトリコディナ病を発症していたのか。。
クマに引き続き、トロの淡水浴治療も決定です。