ウミケムシの駆除と半リセットの様子

アクリルタンクに増殖したウミケムシの駆除半リセットを行いました。

アクリルタンクの住人たちを隔離

 

まずはアクリルタンクの住人たちを確保。
プラケースに移動してエアレーションとヒーターで保護しておきました。

 

手で誘導したら自分からあっさりネットに入ってくれました。
マンダリンって本当に捕まえやすいですねw

 

サイケデリックな模様と鮮やかな外見。

とっても綺麗で動きもユニークな魚なのに流通価格が安めなのは、
捕獲の容易さと餌付きにくさが関係してるのかなぁ?

 

狭い空間でマンダリンたちが喧嘩する可能性もあるので、
プラケースの中でも隔離ケースを使っておきましたよ。

 

ウミケムシの駆除をオキシドールで行いました

 

次にウミケムシの駆除ですが、
今回はオキシドールとエアレーションを使って行いました。

 

ライブロックを取り出す前に、
1Lの飼育水にオキシドールを20~25ml入れて攪拌しておきました。

 

調べてみるとオキシドールを使ったウミケムシ駆除は、
海水1Lに対して50mlぐらい使うのが良いらしいのですが、
なんせアクリルタンクは実質水量10L未満の小型水槽。

 

総水量もライブロックもろ材も少ないです。

 

ウミケムシ以外の微生物や、
ライブロックへのダメージを抑えたかったので、
オキシドールを半量以下にしてみました。

 

量が20~25mlになっているのは、
オキシドールは動物細胞内の酵素(カタラーゼ)と反応すると、
無毒の酸素と水に分解されてしまうからです。

 

要するに時間が経つと、
オキシドール(過酸化水素水)が分解されて濃度が薄くなるので、
途中でちょこっとずつ足したんですね。

 

このあたりのさじ加減は、
状態を見ながら臨機応変に行うべきだと思います。

 

ライブロックを取り出す際には、
どこにウミケムシが潜んでいるか分からないので、
軍手を2枚重ねにして慎重に取りだしました。

 

確実にウミケムシが潜んでいるライブロックを取り出し、
オキシドール入りの海水にドボン!

 

ウミケムシをオキシドールで駆除

 

入れた直後は何の変化も起きませんでしたが、
数分経つと小さなウミケムシが浮かんできました。

 

すかさずピンセットで確保!

 

更にエアレーションを追加して強めにエアレをかけてみると、
・・・出てくる出てくる(汗

 

ウミケムシが次から次へと浮かんできました。

 

うひー、気持ち悪っ! ><

 

エアレをかけて5分ほど放置してから、
ライブロックを揺すってみると、
弱ったウミケムシが更に出てきました。

 

穴という穴に大、中、小のウミケムシが潜んでる。

・・・増えすぎだよぉ。。

 

とりあえず1Lに対して25ml程度でも、
ウミケムシには効き目がある事が分かりました。

 

オキシドール単体ではそれほど出てこないのですが、
エアレーションとの組合せが効いてる気がしましたね。

 

海水中の酸素濃度が急上昇するのもウミケムシにはダメージなのかな?
強めのエアレーションをかけると弱ったウミケムシがふわーっと浮いてきます。

 

最後に土台になっていたライブロックをどかしてみると、
底砂の上にもウミケムシがうにょうにょと。
こちらも砂に潜る前にピンセットでキャッチしました。

 

本気でウミケムシを完全駆除したいのなら、
底砂もろ材も全部捨てた方が良いのでしょうけど、
今回は半リセット。

 

新水槽が立ち上がるまでの時間稼ぎが出来ればOKなので、
ライブロックと底砂から、
大きめのウミケムシを徹底的に取り除く事にしました。

 

この下に、
今回確保したウミケムシの写真を乗せますけど、
非常にきもいので閲覧注意です。

 

 

 

 

↓↓↓ 本当に心の準備はよいですか?

 

 

 

 

駆除、確保したウミケムシ

 

・・・獲れすぎ。。  どんだけ増えてるんだよ(汗

 

10L足らずの小型水槽でライブロックは1Kgも無いのにこの数。

そりゃ生体系バランスも崩れるし、マンダリンも接触しますよねぇ。

 

あ、ちなみにコレ、途中経過の写真です。
最終的には軽く50匹以上は採れました (((;゚Д゚)))

 

・・・獲れ高MAXの状態は流石にキモすぎて載せられません。

「なに? まきさん釣り餌でも買ったの?」ってぐらい獲れましたから。

 

サイズは昨年捕獲したウミケムシ以上のボスクラスが2匹。
これが初代ウミケムシでしょうね。

 

続いて4~5cmぐらいの中型と1cm未満の小型がたんまりいました。
ここら辺は完全に、家の水槽で増えた2~3代目のウミケムシでしょう。

 

ちなみに自然界でのマンダリンは結構な悪食らしく、
小型のウミケムシなら捕食してしまう個体もいるんだとか。

 

しかし流石に、
自分の体より大きな中型~ボスクラスになると厳しいんでしょうね。
毒針も毒性も強くなってそうだし。

 

拒食になってしまったおんちゃんは、
うっかりボスクラスのウミケムシでも突いたか、
強めに接触でもして刺されたのかな~?

 

おんちゃん、ごめん。 ウミケムシ舐めてたよ。
まさかここまで増えているとは。。

 

捕獲したウミケムシ達はまだ生きていたので、
オキシドール原液をかけて殺処分する事にしました。

 

・・・すまないなぁ、君たちに恨みはないのだけど。
流石に飼う訳にもいかないからさ(汗

 

ウミケムシにオキシドール原液をかけると泡が出る

 

オキシドール原液をかけると、
ウミケムシからシュワシュワと白い泡が出て死んでいきました。

 

という事はウミケムシにはカタラーゼがあるんだろうか?
いずれにしてもダメージ甚大の様です。

 

底砂掃除とろ材の洗浄

 

ウミケムシの駆除があらかた終わったので、
次に底砂の掃除とろ材の洗浄を行いました。

 

長い棒を使って底砂を攪拌してみたら、
真っ黒なデトリタスがめちゃくちゃ出てきてビビりました。

 

パウダーの底砂って見た目は綺麗ですけど、
汚れやデトリタスを結構貯め込んでいるんですねぇ。

 

プロホースで吸おうとすると砂ごと吸い込んでしまうので、
極力触らない様にしてきたんですけど。
底砂の汚れもウミケムシが増えた原因の一つなんでしょうね。

 

パウダーで長期維持されている方は、
底砂のガス抜きをどうやって行われているんでしょう?

 

ホースを使ってデトリタスを吸い出した後に、
背面ろ過のろ材も軽く洗っておきました。

 

ろ材にはウミケムシの姿がなかったので少しほっとしました。
ヨコエビは住み着いてましたね。

 

次に新しい海水を入れて空回し。

 

アクリルタンクを空回し中

 

ろ材は抜いたままにして、背面ろ過には新しいウールマットをセット。
ろ材は軽く洗浄し、時々水槽の中に入れたりしながら保護。

 

空回ししながら棒を使って底砂を隅から隅まで攪拌し、
底砂の奥に入り込んでいるデトリタスを盛大に巻き上げ、
背面ろ過にセットした新しいウールマットにガンガン吸わせました。

 

当然スキマーは大爆発!
1時間も空回しすると新しいウールマットが真っ黒に(汗

 

汚れやデトリタスを全て吸い込んだウールマットを取り出して、
ろ材と新しいウールマットをセッティング。

 

それから海水の濁りが取れるまで更に2時間ほど空回ししました。

 

海水が透きとおってきたので、
ソフトコーラル、ヤドカリ、イソスジエビ、シッタカ貝を、
水合わせしてアクリルタンクに戻しました。

 

この時点で夜の10時半を過ぎていた事と、
盛大に巻き上げたデトリタスの影響が怖かったので、
マンダリンたちはプラケースで一晩過ごしてもらいました。

 

翌朝確認してみると、

 

プラケースのスポッテッドマンダリンたち

 

隔離ケース越しに寄り添う2匹の姿が。

 

あれだけひどい怪我を負わされたのに、
おんちゃんの近くで寝てるのんちゃんがいじらしいなぁ (T_T)

 

前日戻したヤドカリやエビ、貝類も元気に活動していたので、
水合わせをしたマンダリンたちを水槽に戻しました。

 

ウミケムシの駆除と半リセット完了です!

 

ウミケムシをオキシドールで駆除してみた感想

 

今回はオキシドールでウミケムシを駆除してみましたが、
その効果は中々のものだったと思います。

 

ちなみにライブロックは、
オキシドール入りの海水に20分ほど浸けました。

 

この間に殆どのウミケムシはライブロックの穴から出てきましたが、
水槽に戻す前にライブロックを確認してみたら、
弱り切ってなおライブロックの表面にくっついているのが2匹いました。

 

この濃度ではウミケムシ達は即死するのではなく、
弱って穴から出て浮いてくる感じなので、
念のためにライブロックの表面は確認しておいた方が良さそうです。

 

ライブロックから本気でウミケムシを完全駆除したいなら、
1日1回のオキシドール浴を3日ぐらいは続けた方が良いのかもしれませんね。

 

ちなみにライブロックから出てきたヨコエビもいたんですけど、
オキシドール浴中もずっと活きていました。
その後も生き続けられるかどうかは定かではありませんが。

 

ウミケムシと同じゴカイの仲間にあたるケヤリなどは、
ちょっと厳しい個体もいるかもしれません。

 

後、オキシドールは海藻系にはかなりの影響を及ぼすそうなので、
ライブロックに海藻が付いている場合は溶けるのを覚悟した方が良さそうです。

 

後日談ではありますが、
ライブロックに生えはじめていたハネモ(とろろ藻)が、
きれいさっぱり溶けてなくなりました。

 

オキシドールはウミケムシだけに、
ピンポイントに効くわけではありませんでしたが、
ライブロックへのダメージは比較的少なかったように感じます。

 

溶けたのはハネモだけで、
石灰藻も表面が若干白くはなったものの、
その後は徐々に赤さを取り戻しつつあります。

 

半リセットから1週間様子を見ましたが、
特にこれといった水質悪化も起きなかったようで、
魚、甲殻類、貝類共に落ちた生体は1匹もいませんでした。

 

ろ過の効いている水槽に直ぐに戻せば、
オキシドール浴によるライブロックダメージの回復は、
比較的早いのかもしれません。

 

他の生物にも大きな影響を及ぼしそうな、
即死レベルの高濃度オキシドールに浸けなくても、
弱って穴から出て浮いてくるのが良いですね。

 

その後のアクリルタンクですが、
底砂の汚れもきれいさっぱり取り除いたのでいい感じです。

 

半リセット後のアクリルタンク海水水槽

 

のんちゃんの尾びれのかじられ傷もすっかり完治。
餌付いて体力がある個体なら回復は早いんですよね。

 

傷が癒えたスポッテッドマンダリンのメス

 

おんちゃんはまだ拒食気味で隔離ケース生活。
未だにイトメにビビってまして中々突いてくれません(汗

 

隔離、餌付け中のスポッテッドマンダリンのオス

 

私が前に立つとすぐこっちを向いてて、
上下にふわふわしながら腹を見せて餌を催促するので、
お腹は空いてると思うんだけど。

ピンセットは突きにくるものの、底に落ちた餌は殆ど突きません。
相変わらずお腹がべっこり凹んでガリガリです。

家にきた頃の状態に逆戻り(汗
頼むからこのまま☆にならないでおくれよ。。

 

肝心のウミケムシは、
小さな個体が2匹残っていたのを後日確認。
底砂に潜っていたんでしょうね。

 

・・・んー、やっぱり本気でウミケムシを駆除したいなら、
底砂、ろ材ごと交換しないと厳しいか。

 

まぁ、小さい個体なのでこのぐらいなら悪影響も出ないでしょう。
いずれまた増えるにしても新水槽が立ち上がるまでは持ちそうかな?

 

今回は目標達成といった所です。

 

ライブロックへのダメージなしでウミケムシを駆除したいなら、
くまぱぱさんのブログで紹介されていた方法か、
罠やピンセットで地道に捕まえる方法が良いのでしょうけど、

 

そんな悠長なことは言ってられないぐらいに、
水槽内にウミケムシが爆埴してしまったのなら、
オキシドール浴による駆除方法も試してみる価値があるのではないかと思います。

 

ライブロックに住み着いている生物の種類によっては、
想定外の被害が出る可能性も否定は出来ませんので、
あくまで自己責任の範疇で、ではありますが。

 

 

・・・以上、
ウミケムシの駆除と半リセットの様子でした m(__)m

 

 

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12件のコメント

  • 海水初心者

    こんばんは。

    ウミケムシは本当に困りますよね・・・

    生体が入れれるのであればブグ系で
    ゴカイ類を食べてくれる種類がいますけど、
    小型水槽だと難しいでしょうね。

    あとはくまパパさんが書いているアロークラブというカニも
    食べてくれますが、ケヤリ系を捕食する可能性があるので、
    その点は注意が必要みたいです。

    底砂撹拌は貝類でしょうけど、オニヒメブンブクという
    ウニもオススメですよー

    • まき

      海水初心者さん、はじめまして^^

      あー。確かにケヤリはアロークラブにとっては、
      動かない恰好のゴカイに見えるかもしれませんねw

      オニヒメブンブク、砂に潜って良さそうですよね。
      以前見かけて想像していたより大きかったので見送ったことがあったんですが、
      確かゴカイ等も食べるんでしたっけ?

      コメントありがとうございます^^

  • こんばんは!まきさん!!

    うみけむし。。。。恐ろしや。。。。。

    オキシドールって万能ですねwww
    様々な生物に効くとは。。。。。

    • まき

      そーすけさん、こんばんわ^^

      オキシドールは安くてタンパク質分解効果があるので、
      機材の洗浄にも使えるんで何かと重宝しますよ~。

      私はウッドストーンやピペット内部の洗浄などに使っているので、
      常備薬になってます^^

  • MASA

    こんばんわ
    いやあ。。。想像してたの超えてましたわ・・・まさかこんなに増えてるとわ恐ろしいですねウミケムシ
    うちもほんと警戒しよう。。。
    珊瑚など買うとき土台付きは、要注意ですね。オキシドール買ってこよう

    おんちゃん、早く餌食べてくれるといいですね。マンダリンは頑固に餌食べずに★になる子が多いのでほんと心配

    とりあえずマキさんお疲れさまでした

    • まき

      MASAさん、こんばんわ^^

      私もこんなにいるとは思わなかったのでびっくりでしたw

      サイズを見る限り元々いたのは2匹だと思うんですが。
      環境が整ってるとどんどん増えるみたいですね。

      土台ライブロックに沢山いるので駆除するとなると大変っす(汗。
      やっぱり、持ち込まない努力と、増やさない、太らせない努力かな、と。

      マンダリンは拒食になると頑固ですからねー。
      まずはもう一度餌付けする所からですが、
      ペアの関係がどうなっているかも不明なので少し時間が掛りそうです。

  • こんばんはです~!

    おお、ウミケムシ駆除作戦ですね!
    私も前オキシドールで駆除しました(´ω`)ノシ
    どんどん取れるのはいいんですが、シュワシュワしてるのがちょっと気持ち悪いというかなんというかで;

    我が家の30cmOF水槽では、エサの時間になるとウミケムシ達がライブロックの隙間から、サンゴの隙間から、底砂の間から顔を出してエサヲキャッチしてますよ…。

    大掃除の際に少し駆除しないといけないんですよねえ(´・ω・`)
    でも一番ウミケムシがいそうな大きな岩にディスクちゃんが大繁殖してるという悲しさが…OTL

    • まき

      めておさん、こんばんわ^^

      前にめておさんがやってるのを見てやってみたんですよ~。
      想像以上に大収穫でびっくりしましたがw

      めておさんの水槽も大分増えてるみたいですね。

      この方法はやれば一気に数を減らせますが、
      サンゴがついてると厳しそうですよね。

      かといって駆除するなら全部一度にやらないと、
      残ったライブロックの個体からまた増えそうですし。
      ・・・んー、難しい所ですねぇ。

  • おはようございます!

    ハーフリセットお疲れ様!
    生体へのダメージが無くて良かったですね〜

    しっかし、凄い量ですね・・・・
    って、60センチワイドのフルリセットの時もたくさん出ましたよ〜
    オニイソメっぽいのも居ましたけど(つД`)ノ

    オキシドールは万能ですねぇ
    1本備えておくのも有ですね〜

    • まき

      ムコタマさん、こんばんわ^^

      生体に影響はでなかったんですけど、、
      思いのほか時間が掛ってしまいました。

      このサイズだったら底砂全部、
      入れ替えちゃった方が早かったかも^^

      ウミケムシ、正直増えすぎだと思います(汗
      ヨコエビなどが少なくなって敵対勢力がいなかったせいかな。
      底砂は定期的にガス抜きにしておいた方が増えないのかもですねぇ。

  • ぐり

    コメント失礼します。
    かなり前の記事みたいですが、こちらの記事を参考にウチもウミケムシの駆除をしました。効果てきめんでビックリしました!
    ウミケムシと同様にライブロックに寄生していたカーリーも一緒にポロッと取れたので、備忘録として残しておきます。

    • まき

      ぐりさん、初めまして。

      オキシドール+エアレーション 
      ウミケムシ駆除にめちゃくちゃ効きますよね。

      カーリーにも効果がありましたか~。
      家にも今度出たら試してみますね。
      コメントありがとうございます^^

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