結構前から使っていたんですけど、
それなりに期間が経ってないと記事には出来ないなーと思いまして。
数カ月使ってみたので使用感のレビューをまとめておきます。
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フォスフェイトリムーバーはリン酸塩吸着材です。
主な成分は活性アルミナ。
家では新規立上中の30㎝キューブハイOFを除き、
レッドシーのNO3:PO4-xで栄養塩を処理しています。
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ただ、家の水槽環境では、
硝酸塩は1ppm以下まで落とせるんですけど、
リン酸塩は0.3~0.68ppmぐらいまでしか落とせなかったんですよね。
過密飼育に加えて毎日餌をガンガン与えていること、
プロテインスキマーの非力さが関係しているんじゃないかと思うのですが。
外部フィルターを掃除するとリン酸塩も下がるんですけど、
月1掃除の直前に測ると結構上がっているんですよね。
ミドリイシを飼育しているわけでもないので、
そこまで貧栄養塩環境にする必要もないのかもしれませんが、
緑色の堅くて頑固な苔がガラス面に付着するのに悩まされてまして。
苔の発生を抑制する為にリン酸塩をもう少し落としたいなー、というのと、
リン酸塩値のふり幅を少なくしたいなー、と思って使ってみる事にしました。
ちなみにレッドシーさんによると、
NO3:PO4-Xとリン酸塩吸着剤の併用はNGと記載されていました。
炭素源と活性アルミナを原料とする吸着材では、
リン酸塩の減少プロセスが異なるからだそうですが。
現実問題として家の水槽環境下では、
硝酸塩は下がってもリン酸塩は残ってしまう、
という状態が続いていたので。
吸着材の量を調整して、
リン酸塩を限界まで下げ切ってしまう状態を作らなければ
そこまで問題は起こらないんじゃないか?と思って使ってみる事にしました。
カミハタフォスフェイトリムーバー(リン酸塩吸着ろ材)の使用感
フォスフェイトリムーバーはこんな感じのろ材です。
粒の大きさは2~3mmほどですね。
ろ材を入れる為のネット袋も同梱されていました。
付属のろ材ネットは結構大きかったので、
家では台所の流し用のネットや、
お茶を水出しする際に茶葉を入れるネットを使うことに。
フォスフェイトリムーバーの使用量の目安は、
約55Lに対して120ccらしいです。
1Lに対して約2.2ccなので家の水槽の場合は、
30cmキューブハイ | 約28L | 61.6cc |
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アクリルタンク | 約9.5L | 20.9cc |
30cmキューブハイOF | 約40L | 88cc |
という計算になりますね。
最初に試したのはアクリルタンクでした。
総水量が少なく給餌量が多いせいか、リン酸塩値がずっと高いので。
デジタルスケールで規定量の約半分の10gを測りました。
そしてアクリルタンクの背面ろ過層にドボン。
フォスフェイトを入れる前のリン酸塩値は1.36でしたが、
1日後には0.68ppmまで減少していました。
その後は、
NO3:PO4-Xと週1ペースの1/3換え水と組み合わせて使うと、
約1カ月間0.4~0.6ppm程度を推移していました。
フォスフェイトリムーバーは生体に負担が掛らない様に、
リン酸塩を一気に下げない仕様になっているようですけど、
規定量の約半分の量でも結構効きますね^^
生体にも特に影響は感じられなかったですし、
硝酸塩もリン酸塩も低めの数値をキープ出来るようになりました。
炭素源と活性アルミナを併用するのは不安でしたが、
リン酸塩が下がりきらない量で使う分には問題ないのかな?
この結果を見て、30㎝キューブハイにも使うことにしました。
総水量28Lに対する規定量は約61gですけど、
30㎝キューブハイのリン酸塩値は、
0.3~0.6ppmの間を行ったり来たりしているので、
規定量の1/3の20gを使うことに。
設置場所は外部フィルターの細目パットの後ろにしました。
外部フィルターは月1で掃除しているので、
フォスフェイトの交換もその時に一緒にやればいいですから。
炭素源とフォスフェイトを組み合わせることで、
30㎝キューブハイ水槽の栄養塩はこんな感じで推移するようになりました。
硝酸塩 1~3ppm
リン酸塩 0.2~0.5ppm
流石に規定量の1/3ではそれほど下がりませんね^^
でもまぁソフトコーラルとLPS水槽なら、
このぐらいの値でちょうど良いのかな?と思います。
硝酸塩とリン酸塩のバランスは良くなりましたしね。
ガラス面に生えていた、
堅くて緑苔の発生はかなり緩やかになりました。
生体にも特に影響は出ていません。
ちなみに立上中の30㎝オーバーフローの方にも、
フォスフェイトリムーバーを使っています。
30㎝OFは炭素源を使っていないので、
規定量を使っても良いのかもしれませんが、
半量以下の30グラムをろ過層に入れています。
立上から2カ月近くたちますけど、
リン酸塩値は0.34~0.68の間を行ったり来たりしていますね。
家の水槽はソフトとLPSだけなので、
規定量を使わなくてもこのぐらい効いてくれば十分です。
ただ、このぐらいのリン酸塩値では苔や藻は普通に生えますけどね。
苔や藻を抑制したいのであれば、
リン酸塩値は0.2ppm以下ぐらいをキープしないと駄目なのかもしれません。
炭素源とフォスフェイトを組合せて使うことに不安は有りましたが、
既に3カ月ほど使っていますが、コレといった影響は感じられません。
元々がメーカー非推奨の組合せですから、
何が起きても自己責任ですが。
もしかしたら今後、何かしらの影響が出てくるかもしれませんし、
フォスフェイトは思っていたよりリン酸塩値を下げてくれるので、
何となくのフィーリングで使うのはお勧めできないですね。
(炭素源や他の吸着剤と併用する場合は特に)
それなりの精度を持った試薬で測定して、
水槽のリン酸塩値の推移を把握しながら、
適正な使用量を見極めて使う事をお勧めします。
フォスフェイトリムーバーは、
必要な量だけ測って使えるタイプのリン酸塩吸着ろ材なので、
使い勝手は良いと思いますよ^^
ネットに入れて水流がある場所に設置するだけで良いですし。
家では炭素源と組み合わせて使っているので、
規定量の半分以下しか使っていませんがそれでも効果が出ています。
単体で規定量を使えば、
リン酸塩をしっかり下げてくれる吸着ろ材ではないでしょうか。
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どうでもいい事ですが、
なぜフォスフェイトの使用量は単位がCCになってるんでしょうね?
固形物のCCって、どうやって正確に測ればいいのさ(汗
大体同じだろうということでグラムで使ってますけど・・・。
以上、
カミハタ フォスフェイトリムーバーのレビューと使用感でした。
こんばんわ
うちも緑の硬いコケがガラス面にでてるんですよ。
完全に餌のやりすぎだってことは、わかってるんですけど魚などの数がそこそこいると全部にいきわたらないのでつい多くなってしまうんですよね
今回のこれを参考にうちも達磨内に導入してみようと思います
少しでも下がればサンゴにいい影響でるかもしれませんしね
いつもいろいろ参考にさせてもらってありがとうございます
MASAさん、こんばんわ^^
堅い緑苔は水質が安定してくると出てくる緑藻の仲間らしいので、
それほど悪いものではないんでしょうけど、
生えすぎちゃうと観賞面が微妙ですよね~。
海水水槽に生える苔の種類と対策に関しては、
カミハタさんの苔に関するページが参考になりますよ。
http://www.kamihata.net/details/d003.html
堅い緑苔には掃除方法を工夫して、
一定の水質を保って成長を抑制するのが良いみたいですね。
そういえば海道河童には吸着剤入れるスペースがありましたね。
達磨にもあるんですね~。 知らなかったです^^
こんにちはです!
フォスフェイトリムーバー私も使ったことあります~。
苔抑制になればいいなあと思ったのですが、あまり効果を感じられなかったのでそのまま辞めてしまいましたw
今ではもう週一に手作業で苔掃除に落ち着きました。
(大体1週間でガラス面はコケまみれになります)
生体をたくさん飼っていて、エサも多めにあげている。
また、照明も強めの物を使ってるってことで、苔の生育にはピッタリなんでしょうねー;
観賞阻害だけは辛い所ですが、手作業で落とすのも「綺麗になったーーー!」っていう実感があるのでそこまで悪くも無かったり…w
めておさん、こんばんわ^^
この商品はリン酸塩値を下げる目的のもので、
苔の減少は副産物ですからねー。
それでも苔が減らないなら他に原因があるんでしょうね。
硝酸塩とかケイ酸塩あたりが怪しそうな気がします。
水質を変化させる物を使うなら、
ある程度の試薬は買った方がいいと思いますよ~。
全く効果が無いのか、効果は有るけど足りてないのか、
データとして把握しないと、方向性や改善策がつかめないですから。
ガラス掃除した後は達成感有りますよね^^