イトメの養殖・繁殖水槽で育てていたイトミミズを、
初めて収穫してみました。

 

イトメの養殖が軌道に乗った事は過去記事でお知らせしていましたが、

→　イトメの養殖・繁殖水槽が軌道に乗ったようです

その後もクーラー、ファン無しで夏場を乗り切り、
養殖イトメは維持できていました＾＾

 

しかしいいタイミングでイトメを購入出来ていたので、
養殖イトメの半放置が続いていたのですけど、
手持ちのイトメが切れた事もあって初収穫してみる事に。

 

イトメの収穫方法は至って簡単。

 

プラケースなどに飼育水をいれた後に、
スコップで底砂もろともがっさりすくって取り出します。

 

 

上の写真は底砂ごとすくったイトメが入ったプラケース。
ご覧の通り真っ黒な状態です(汗

 

ここからどうやってイトメを選別すればよいんだろう？と悩みましたが、
とりあえずスコップで底砂をすくって確認してみる事に。

 

 

今回底砂に使ったのはプラチナソイルパウダー。

 

プラチナソイル　パウダー　1L

 

商品名はパウダーですけど実際には粒状のソイルです。

 

立上から半年ぐらい経っているので、
さぞかしドブみたいな匂いがするんだろうなーと思ったんですが、
意外や意外。　ほぼ匂いがしませんでした。
上手く回っている時の底砂ってそういうものなんですかね？

 

そんな事をしているうちに水の濁りが取れてきて、
イトメが1か所に集まっているのが確認出来たので、
その部分だけをすくってみました。

 

 

泥にしか見えないかもしれませんが、
実はこれ、泥の中に埋もれたイトメの塊です。

 

イトメって割と動きが俊敏なんですけど、
危険を感じると1か所にまとまり、
泥にもぐってカーペットみたいになるみたい。

 

泥は立ち上げ時にスプーン2杯入れただけでしたが、
イトメを長く維持していると勝手に泥を生成するんですよ。
その泥につかまってカーペット状になっていました。

 

マッドではなくソイルを底砂に使っていたので
どうやってイトメを収穫しようか悩んでいたんですけど、
思いのほか簡単に収穫出来ちゃいましたね～＾＾

 

これだけあれば2匹のマンダリンに与える餌として2週間は持ちます。

 

今回はこの分だけを収穫する事にして、
残った底砂と泥、イトメは養殖水槽に戻す事にしました。

 

 

残りを戻した直後のイトメ養殖・繁殖水槽での様子です。

 

濁りがとんでもない事になっていたので、
半日ほど強めのエアレーションだけで放置して沈殿させた後に、
外掛けフィルターを作動しました。

 

初収穫後も水槽の様子に特に異変はありません。
また繁殖して増えてほしい物です。

 

次に行うのはイトメと泥の分離とトリートメント。

 

流石にこのままでは餌として与える事は出来ませんからね＾＾

 

イトメと泥の分離方法ですが、
今回はこのアイテムを使って行いました。

 

 

フィーダーカップ(冷凍餌入れ)。
冷凍アカムシなどを与える時に餌が散らばるのを防ぐ為の給餌器です。

中身はこんな感じ。

 

 

付属のキスゴムで壁面にくっつけて使います。

 

先駆者の方が行っていた方法を参考にさせて頂いたんですけど、
中々上手くいったので参考までに手順を書いておきますね。

 

収穫したイトメの塊を深めのボウルなどに移し、
水道水をぽたぽた垂らして簡単に水合わせしておきます。

 

プラケース等に水道水を入れて壁面にフィーダーカップを設置。

 

水合わせしたイトメをフィーダーカップに入れます。

 

 

フィーダーカップは水面ぎりぎりに設置。
カップの上に5mm～1cmぐらい水が被るぐらいがちょうど良いです。

 

フィーダーカップの下にエアストーンを置き、
イトメの塊の真下からエアレーションの泡を当てます。

 

 

イトメの塊をエアレーションでゆっくり転がすイメージですね。

フィーダーカップから塊が飛び出ないぐらいに
エアレーションの強さを調整して1晩放置しておけば、
イトメと泥が綺麗に分離します。

 

 

・・・素晴らしい。

びっくりするほど綺麗に分離しました。
この方法を考えた先駆者の方、尊敬します＾＾

 

この方法を試す前は、
「こんなに穴が空いたカップで大丈夫なのかな～？」と思っていたんですけど、
イトメは危険を感じるとギュッと身を縮めて何かにつかまろうとするみたい。

 

真下からエアレーンを当て続けることで、
常に警戒して身を固めているので、
イトメ同士が自然に絡まり合って泥と分離します。

 

分離した泥はフィーダーカップの溝や上部から外に流れていくので、
イトメの塊だけがカップの中に残るんですねぇ。

 

もちろん中には落ちてしまうイトメもいますが、

 

 

全体からみれば1割にも満たない量ですし、
落ちてしまったイトメは分離した泥と共に水槽に戻してあげれば良いだけ。

 

今書いてて思ったんですけど、
養殖水槽の壁面にフィーダーカップを設置して分離させても良いかも＾＾

 

実に効率が良くて楽ちんな分離方法ですね♪

 

・・・さて、ここまで来てしまえば、
残る作業はショップで購入したイトメと変わりません。

 

深めのボールにイトメの塊を移して水道水でトリートメント。
残った泥や死んでしまったイトメを丹念に取り除いておきます。

 

後はタッパー等に入れて冷蔵庫保存。

 

1日1～2回水を入れ替えて簡易的なトリートメントを続けていれば、
2週間は活きたままで保存が可能です。

 

 

・・・うん＾＾

 

色も良くて元気も良い、
中々のイトメじゃないでしょうか？

 

活きの良いイトメはトリートメントしてみると直ぐ分ります。

 

水道水でかき混ぜてバラバラになった状態で、
1匹1匹が螺旋を描くように丸まって下に沈めば活きの良いイトメ。

1匹1匹がびろーんと伸びたままで、
上に浮いてくるイトメは活きが悪くて近いうちに死にます。

 

今回は1匹1匹が螺旋を描いて丸まる活きの良いイトメでした。

 

・・・気になる点は、ん～、そうですね。

ショップで購入したイトメより少し細いぐらいでしょうか？
これは餌の問題でしょう。　もっと与えて良いのかも。

 

そして最後の確認ポイント、
自家養殖したイトメをマンダリンに与えても問題ないか？ですが、
早速与えてみた所、2匹とも爆食いでした＾＾

 

採れたてのイトメは美味しいみたいですｗ

 

その後も1週間、毎日与え続けてみましたが、
特に調子を崩したり病気になったりもしていません。

 

餌として与えるイトメとしてはひとまず合格といったところですね。

 

残る課題はイトメを太らせる為の餌の与え方と、冬場の管理方法かな？

室温で管理するかヒーターを付けるか悩みどころですが、
イトメの活性を見ながらどうやって管理しようかを判断しようと思います。

 

 

・・・あ～、ようやくこれで、
2週間に1度は近所のショップに出かけて、
イトメを購入していた生活から脱出できますねぇ。

 

最近では「イトメ買ってくるよ」と出かけようとすると、

 

「・・・ふーん？　またイトメの人になりに行くんだね？ ( ´艸｀)ププッ」

 

と、ニマニマされながら、家の相方さんにからかわれる始末。

 

「ふん！　うるせぃやぃ ( ￣っ￣)！」

 

半年も通うと店員さんにすっかり顔を覚えられてしまったようで、
私の顔を見るだけでバックヤードから新しいイトメを出してくれますし、
まぁ否定はしませんがｗ

 

2週間に1度、活イトメだけを購入しに出没するイトメの人。

 

通称　イトメン。

 

・・・イケメンでもイクメンでも無いのが残念すぎるよ(汗

 

イトメの自家養殖が上手くいっているうちは、
イトメンの出没回数が減りそうです。

 

空いた時間で、
遠い場所にある専門ショップにでも遠征してみようかな＾＾？