小型スキマー自作の経緯など
小型スキマーを自作しようと考えたきっかけは、
ニッソーアクリルタンクにエアレーションを追加しようと思ったからです。
立ち上げから2カ月近く立ちますが、
水面を少し揺らして海藻を入れているだけで、
今の所は酸欠にならずに済んでいます。
でも生体を増やしたり夏場で温度が上がるとちょっと不安ですね。
手軽にエアレーションしようかと思いましたが、
私は塩ダレが大嫌いですし、エアレすると海水の蒸発がすごい事に。
最近、小型海水水槽の最大の敵って、
蒸発による比重変化の様な気がしてます。
冬場は乾燥していて海水温と室温の差があるせいか、
蒸発が半端じゃないですね~(汗
夏場より真冬の方が蒸発が激しい気がしますよ。
エアストーンを追加したら更に蒸発が加速しそうな気がしたので、
塩ダレなしで蒸発を押さえてエアレーションと有機物の除去を同時に行える、
小型のプロテインスキマーを設置するのが一番いいかな?と。
アクリルタンクに取り付ける小型スキマーとして、
真っ先に思い浮かんだのはマメスキマーⅢでした。
本水槽にも使ってますけど、
小型水槽のスキマーとしては能力的にちょうど良いです。
コンパクトな設計なのも嬉しい。
サイズ的にもマメスキマーⅢなら、
アクリルタンク背面ろ過層に設置する事も可能ですし。
なんだか最近、この画像を良く使ってますねw
有機物を効率的に除去する為には、
真ん中の層にスキマーを設置するのが良いんでしょうけど
私は既に縦置きヒーターを仕込んでいるので無理です。
となるとスキマーを設置出来そうなのは水中ポンプが入ってる層の上の方。
マメスキマーⅢも工夫すれば入りそうな気がしますが、
水中ポンプと干渉したりするのは避けたいな、と。
という訳で、ココにすっぽり収まる
ちょうど良いサイズの小型スキマーを自作しちゃえ!
という結論になりました^^
自作小型スキマー(マメスキマーもどき)の材料を集めました
スキマーの構造は今使っているマメスキマーⅢモデルを丸パクリする事に。
マメスキマーもどきと命名しますw
スキマー自作にあたり、これだけの材料を集めました。
- 壊れてしまったプロホースLのパイプ
- 水作パイプピタッと
- 空きペットボトル
- マメウッドストーン
- エアチューブ連結ジョイント
- ゴム栓
後は作業に必要な道具として、
半田こて、錐、瞬間接着剤、バスコーク、カッター、
結束バンド、細かめのサンドペーパーです。
集めた材料について簡単に説明していきます。
壊れてしまったプロホースLのパイプ
アクリルパイプで自作しようとホームセンターを巡りましたが、
数店舗回っても20φのアクリルパイプしか見つかりませんでした。
20φ・1mが500円程度で売っていたので、
32φ・1mの取り寄せを頼んでみたんですけど、
店員さんに見積もりを聞いたら何と3600円w 急激に高っけぇ(汗
材料にこれだけ出して自作する手間を考えたら
マメスキマーの中古を買った方が安上がりということで却下。
・・・で、どうしたものかと部屋に戻ってみたら、
先日壊れてパーツ取り用にストックしていたプロホースLのパイプを発見。
サイズを測ってみたら直径27mmほどで加工もしやすそうだったので、
コレにしました^^ 減価償却も済んでいるので0円ですしw
水作パイプピタッと
ホームセンターで見つけた水作パイプピタッと。
水槽内のエアチューブ配管をすっきりさせようというコンセプトの商品ですが、
L型ジョイント4個、硬質パイプ3本、吸盤5個、ジョイントチューブが入っています。
それでいてこの超低価格。
エアーリフト型小型スキマーの自作に必要になりそうな小物が殆ど揃います^^
「水作さんありがとう!パーツ取り用の神商品だよw」ってことで即買いしました。
空きペットボトル
スキマーの汚水タンクに使います。これは何でもOKかと。
マメウッドストーン
ほぼ無音で細かい泡を出してくれる高性能ウッドストーン。
消耗品としては少々高めですが、可能な限り無音に近付けたいので。
エアチューブ連結ジョイント(何かのおまけ)
汚水排水ホースへの接続部分と汚水タンクの接続部分に使います。
何かを買った時のおまけのため0円。
ゴム栓
ホームセンターに行けば大抵売っています。
今回はプロホースのパイプ径に合わせて、
上径28mm、下径26mmのゴム栓をチョイス。 178円でした。
自作小型スキマー(マメスキマーもどき)の作り方
材料がそろったのでスキマー自作開始です。
1、プロホースLのパイプを取り付け予定箇所に当ててサイズを計測。
今回は22cmにカットしました。
2、ゴム栓をパイプに差し込んで具合を確かめます。
エア抜けはなさそう。ちょうど良いサイズでした。
3、ゴム栓から1cmほど下の場所に排水用の穴を開けます。
私は半田こてを使って開けましたが、丸い穴があけば何でも良いと思います。
穴の大きさはエアチューブ連結ジョイントに合わせます。
パイプの内側にバリが残ると、抵抗が出来て泡上がりに影響するので、
カッターやサンドペーパーを使って綺麗に削りました。
4、エアチューブ連結ジョイントをカッターで加工
汚水排出口用にエアチューブ連結ジョイントをカッターで半分にカット。
詳細は3の写真を。
5、パイプの穴にエアチューブ連結ジョイントを接着します
先ほど開けたパイプの穴に加工したエアチューブ連結ジョイントを接着します。
瞬間接着剤を付けて穴に押しつけるように固定した後、
その周りをバスコークを塗って固め、水漏れを無くします。
バスコークが完全に乾燥するまで放置。
6、汚水タンク用のペットボトルを加工
ペットボトルのキャップにエアチューブを通す穴と空気穴を開けます。
穴にチューブを通して接続ジョイントを取り付けておけば、
汚水タンクの取り外しやメンテが楽々。
ペットボトルの中のチューブに切り込みを入れておけば、
汚水が貯まった時にもぼこぼこ音がしません。
7、ゴム栓の加工とマメウッドストーンの取り付け
ゴム栓の真ん中に錐で穴を開けて貫通させて、
パイプピタッとに入っていたL型ジョイントと硬質パイプを装着します。
硬質パイプをパイプの長さに合わせて切り、
ジョイントチューブでマメウッドストーンを装着すれば、、、
自作小型スキマー、マメスキマーもどきが完成です^^
設置方法ですが、
パイプピタッとに入っていた吸盤を使って、
ろ過層の壁にキスゴムで設置する事に。
パイプピタッとの吸盤の強さは申し分なし。
結束バンドでキスゴムを固定したらいい感じになりました^^
自作小型スキマー(マメスキマーもどき)を使ってみた感想
完成したマメスキマーもどきを、
アクリルタンクに設置して使ってみました。
水中ポンプが入っている層にいい感じに設置できました。
サイズを測って作ったので水中ポンプとも干渉しません。
高さの調整はキスゴムで行っていますが、
設置スペースが5cm四方と狭いので、
一度装着すると中々取れませんね^^
しかしカッターの刃でキスゴムの端をちょんと触れば、
簡単に取れるので、キスゴムでも使い勝手は良さそうです。
設置初日は中々泡が上がりませんでしたが、
一晩経つと有機物を含んだ茶色のもこもこした泡が上がってきていました。
新品のウッドストーンがなじむまでは少し時間が掛ります。
観察していると茶色の泡が時々上がってきては、
排出口を通って汚水タンクのペットボトルに落ちていっていました。
特に問題なく稼働しているようです^^
ちなみに音は、エアーポンプの稼働音以外はほぼ無音。
泡上がりにはエアーの吐出量が2000cc/分ぐらいは必要でした。
本家のマメスキマー同様、
水心SSPP―3Sあたりを使っていれば、
稼働音も小さく吐出量も問題ないかと。
・・・ただ、数日経過して一つだけ問題が発覚。
エアーの圧力に負けたのか、
ゴム栓からL字ジョイントが外れてしまっていました(汗
そこで硬質パイプをゴム栓を貫通させて装着することに。
貫通させた硬質パイプにジョイントチューブでL字型ジョイントを装着しました。
これでゴム栓の中に圧力が掛る事もないでしょう。
アクリルタンクへマメスキマーもどきを設置した様子です。
すっきりコンパクトにまとまりました。
周囲は配線などがごちゃごちゃしていますが気にしないでくださいw
完成してから1週間程使ってみましたが問題オールクリアーです^^
本家のマメスキマーほどの能力はないのでしょうけど、
汚水もしっかりペットボトルに溜まっていますし、音も静かです。
こんな自作スキマーですが海水の透明度は抜群に上がりましたよ♪
背面ろ過層にスキマーを設置したことで、
水槽内に異物を置かなくてすっきりしましたし、
酸欠、塩ダレ、蒸発問題を同時にクリアー出来ました。
ちなみに今回の自作スキマー制作に掛った金額は、
ゴム栓178円、水作パイプピタッと398円、マメウッドストーン432円、
合計1008円ぽっきりです^^
後は手元にあった実質無料の材料と道具だけで作る事が出来ました。
実にチープな仕上がりで満足していますw
最もシンプルなエアーリフト型プロテインスキマーなら、
工夫とアイデア次第で自作も十分可能なようです。
小型水槽にプロテインスキマーをつけたい方は、
色々考えて自作してみるのも楽しいと思いますよ♪
こんばんは!
おお~!自作プロテインスキマー、最高ですね!
私も過去にペットボトルで自作したことありますが、
スキマーを知らなかった時にエアレーションによる塩ダレを防止したくて作ったものが偶然スキマーの役割をしてました!
これでエアー豊富でヨゴレもとれればバッチリですね♪
めておさん、こんばんは^^
本家には劣るのでしょうけど、
思いのほかしっかり汚れを取ってくれています。
アクリルタンクならこのぐらいの能力で十分かと^^
ペットボトルスキマーもいいですよね♪
くびれを上手く生かせば泡上がりが良さそうな気がします。
こんばんは!
おお! 自作スキマーですね(^^
某スキマーに見間違うほど・・・・(つД`)ノ
しかも、隙間にスキマー・・・・
・・・・
私もチャレンジしようと思いましたが、ウン◯汁を逃す穴あけ加工が上手くいく自信がありません・・・・
その点、まきさんは器用ですね〜 (^^
魚入れたくなっちゃいますね(つД`)ノ
ムコタマさん、こんばんは^^
「隙間にスキマー」って、
キャッチーで小型スキマーっぽい。
商品名で使えそうですねw
穴あけ加工は割と簡単ですよ。
多少ミスっても瞬間接着剤とバスコークで補強できますから。
ムコタマさんなら余裕で作れると思います^^
実は魚入れました。詳細は又記事にしますね。
こんばんは~
スキマーが高いので買っていませんでした(*´-`)自作の値段は安いですね。機会があれば、まきさんのように上手く作れるかなぁ
(´-ω-`)
カブトムシさん、こんばんは^^
スキマーって高いですから購入躊躇しちゃいますよね。
でも、イソギンやサンゴを飼育したいのなら、
導入した方が飼育状態は安定すると思いますよ~。
あと自作ですが、
材料さえそろえば加工はそんなに難しくないと思います。
性能、耐久度、保証、消耗品パーツの充実を求めるならメーカー正規品、
導入コストや利用シーンにあった柔軟性を求めるなら自作でがんばる!
という感じじゃないでしょうか^^
こんばんは~
早速! 作ってみました♪
計600円程度で作れました\(^o^)/効果はよくわかりませんが、まきさんのスキマーを参考にさせてもらいました。安くすんだ~(>_<)/~~ありがとうございます。
カブトムシさん、こんばんは。
早速作られたんですか♪
600円とはずいぶん安く出来ましたね~。
参考になる部分があったようで何よりでした^^
1週間も経てば効果が出てくると思いますよ。
海水の透明度が上がったり、
バクテリアが活性化して水質が安定したりすると思います。
泡の上がる位置を調整して、
番汚れが取れるポイントを見つけてくださいね^^