テトラクールタワーCR-2 NEW 1シーズン使い終えての感想まとめ

テトラクールタワーCR-2 NEWを、
1シーズン使い終えての感想と使用感のまとめです。

テトラクールタワーCR-2 NEW 商品の中身

 

 

水槽用クーラーの本当の使用感レビューは、
1シーズン使い終えてみないと出来ないと思うのですが、
色々あって記事にするのをすっかり忘れていました。

 

そうこうしているうちに
今年もあっという間にクーラー必須の時期になってしまいそうなので、
今更ながらにまとめてみます。

 

CR-2 NEW設置から1カ月使ってみた感想については
こちらの記事にまとめていますので宜しかったらご参考までに。

 

→ テトラクールタワーCR-2 NEW 開封・設置・使用感レビュー

 

・・・さて、
それでは1シーズン使い終えての感想です。

 

テトラクールタワー CR-2 NEW 利用環境

 

まず最初に我が家での利用環境です。

 

水槽    : エーハイム EJ-30H
フィルター : エーハイム クラシックフィルター 2211
照明    : エーハイム LEDライト ブルー1 7W(BWB
水中ポンプ : エーハイムコンパクトポンプ300
実質水量  : 約27L

 

上記設備下で、
「テトラクールタワー CR-2 NEW」をエーハイム2211に直結。
海水水槽に利用しました。

 

CR-2 NEW の冷却性能は?

 

最も重要なクーラーとしての冷却機能についてですが、
26度設定で1シーズン利用してみた結果、
26~27℃の間をきっちりキープしてくれていました。

 

最初はクーラー本体を水槽台の中に納めていたのですが、
昨年7月末の連日32度を超える猛暑には耐えきれなかったようで、
水温が27.5℃まで上昇してしまいました。

 

ペルチェ式クーラーを水槽台の中におさめようというのは、
やはり無理があったみたいです^^

 

ペルチェ式は構造上、冷やした分だけ熱風が出るので、
水槽台に入れてしまうと鍋をコンロに乗っけた状態に近くなるみたい。

 

冷やしたそばから水槽周囲を温めるので熱効率がすこぶる宜しくない様子。

 

そこでクーラーを水槽台の外(横)に出してみた所、
26度設定で26~27℃の間をきっちりキープしてくれるようになりました。

 

能力的に25度ぐらいまでは下げられたかと思いますが、
クーラー稼働時間が長くなってしまうのと、
冷却能力が限界を超えてしまった時に、
急激に水温が上がるのが怖かったので26℃設定にしました。

 

ちなみに設置部屋にはクーラーも使っていましたが、
常時使っていたわけではなく設定温度も26℃以下には下げていなかったので、
室温は27~33℃の間ぐらいだったと思います。

 

CR-2 NEWからの排熱は?

 

クーラー稼働中のファンからはなま暖かい風が出てきます。

稼働時間にもよりますが、
水槽台などの密閉した空間で利用すると周囲の温度が結構上がります。

 

小さな部屋や壁際にCR-2本体を設置する際には、
ファンからの排熱を上手に逃がす工夫をしないと、
冷却能力がかなり下がると思われます。

 

私は扇風機を当ててファンからの排熱を逃がしていました。

 

CR-2 NEWの1日平均稼働時間は?

 

真夏の稼働時間は平均8時間ぐらいだったと思います。

 

数時間しか稼働しない日もありましたし、
夜中になっても動き続けていた日もありました。

 

稼働時間は日によってかなりのばらつきがありましたね。

 

CR-2 NEWは設定温度まで水温が下がるとピタッと止まるのですが、
下がらない限り永遠に稼働し続けます。

 

稼働している間は排熱を周囲に放出し続けるので、
稼働時間が長くなるほど冷却効率が下がるという悪循環に(汗

 

ペルチェ式クーラーは、
一旦上がってしまった水温を下げるのは得意ではないみたいですね。

水温が上がる前に上昇を抑えたり一定温度を維持する方が得意みたいです。

 

サクッと水温を下げて稼働時間を少なくする方が、
電気代も掛りませんし、周囲の温度上昇が抑えられそうです。

 

稼働時間を少なくするためには周囲の温度を抑えるか、
ファンからの排熱対策を施すか、
水槽回りのホースや外部フィルターを断熱材を使って保護すると良さそう。

 

ちなみに私は外部フィルターの本体筒部分にだけ、
CR-2に入っていた断熱材を撒いていました。
これだけの熱対策でもかなり違っていたんじゃないかと思います。

 

CR-2 NEWの電気代は?

 

昨年6月と8月の電気代の差は約3000円でした。

 

部屋用クーラーや他の家電を合わせての総電気代の差ですので、
CR-2 NEW単体では1カ月で1000~1500円ぐらいだったと思われます。

 

電気代はお住まいの地域によって異なるでしょうし、
気候も異なるでしょうからご参考程度に。

 

CR-2 NEW 1シーズン使い終えての感想まとめ

 

レビューとしては他にも書くべき項目はありますけど、
以前書いたこちらの記事と重複する部分が多いので割愛します。

 

→ テトラクールタワーCR-2 NEW 開封・設置・使用感レビュー

 

メーカー推奨の水槽台の外に設置しての利用で、
室温27~33℃の環境下で26℃設定にしてみた所、
水温は26~27℃をきっちりキープしてくれました。

 

27℃近くになるとクーラーが稼働し、
じんわりと温度を下げて26℃になるとストップする感じです。

 

ちなみに昨年の水槽の実質水量は約27L。

 

テトラCR-2NEWの適合水量は、
「51cm以下水槽(水量40L以下)」になっていますので、
スペック通りの仕事はしてくれたのかな?と感じています。

 

しかしCR-2NEWの冷却能力は、
周囲の利用環境にかなりの影響を受けそうです。

 

常時暑い部屋、密閉された小さな部屋、空間で利用したら、
こんなに水温は下げられなかったのかもしれません。

 

そこは熱効率の悪いペルチェ式の限界なのかなー?と。

 

また、水槽に設置した各機材の損失熱量も気になる所です。

 

水槽用クーラーで有名なゼンスイさんによると、
機材の損失熱量は1W=1Lで計算して余裕のあるクーラーを選ぶと良いとのこと。

 

昨年の私の水槽ですと、

 

エーハイム2211 = 5W
エーハイムLED = 7W
エーハイムコンパクトポンプ = 5W

 

損失熱量の合計は 17W = 17L

実質水量 27L + 損失熱量 17L = 総水量 44L

 

という計算に。

 

「テトラクールタワーCR-2 NEW」の適合水量は40L未満ですので、
スペック的には少々足りていない計算です^^

 

設置環境を整え部屋用クーラーも併用したことで
夏を乗り切れたのかもしれませんね。

 

ペルチェ式は同一種でも当たり外れがあるようですし、
周囲の環境や設置機材の状態によっても冷却能力に差が出そうなので、
単純に総水量だけで選ばない方が良いかもしれません。

 

各機材の損失熱量と利用環境なども考慮して、
冷却能力に余裕のあるクーラーを選んだほうが、
水槽崩壊のリスクを最小限に出来そうです。

 

私も設置機材が増えたので今年はチラー式クーラーに変更し、
CR-2 NEWはクーラー故障時用のサブに回す予定です。

 

クーラー自体は1年使ってもそれほど劣化した印象はないので、
もう1シーズンは十分使えそうな感じですね。

 

1シーズンを使い終えての感想と使用感ですが、
スペック通りの能力は十分発揮してくれたな、というのが、
テトラクールタワーCR-2 NEWに対する率直な印象と評価です。

 

総水量と損失熱量を合わせて40L以下に収まる小型水槽なら、
商品スペック通りの性能を発揮してくれるクーラーではないでしょうか。

 

 

 

■2017年追記

 

照明や各種機材からの発熱量が多くなるサンゴ飼育メインの水槽なら、
余裕を持ったクーラーを選択されるのがおすすめです。

損失熱量が多くなるとCR-2NEWでは能力が足りなくなる可能性があるからです。

30cmキューブハイクラスの小型水槽にお勧めのクーラーを、
参考までにいくつかご紹介しておきます。

 

・テトラ CR-3 NEW

 

 

 

同メーカーのワンサイズ上のモデル。
60Lまで対応しているのでCR-2より冷却パワーは上の様です。
ただ、ファンの音はうるさくなり、電気代は高いらしい。

 

・ゼンスイTEGARU

 

 

 

水槽用クーラーの老舗、ゼンスイから2016年にリリースされたばかりの新商品。

45㎝クラスの水槽までに対応している、
非常にコンパクトで音も静かなペルチェ式クーラーです。

購入者さんのレビューを見るとテトラのペルチェ式より冷却能力が高いようです。

また、ヒーター・クーラー内蔵モデルなので1年中使える所が素晴らしい。

温度管理がこれ1台で済むので、
水槽周りをスッキリさせたい小型水槽ユーザーにはお勧めです。

 

・ゼンスイ ZC-100α

 

 

 

私も使っているチラー(コンプレッサー)式クーラーです。

100Lクラスまでの水槽に対応した十分な冷却性能を持っていますし、
0.1度単位で温度調整が可能な所が素晴らしいです。

初期投資はかかりますがその分電気代が安く済むので、
数年使ったらペルチェ式より積算コストは安く済みますね。

唯一のデメリットは本体のデカさでしょうか^^
それ以外にデメリットは見当たりません。

温度管理にシビアなサンゴや海水魚を飼育するなら、
現状これ以上のクーラーはないと思います。

レビューも書いていますのでよろしければ参考にしてくださいね。

 

→ ゼンスイ ZC-100α(アルファ)開封・設置・使用感レビュー

 

 

以上、
テトラクールタワーCR-2 NEWを1シーズン使い終えての感想まとめでした。

 

 

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6件のコメント

  • カブトムシ

    こんばんは~
    私もテトラクールタワー使ってます。まだ水温が上がらないので効果はわかりません(´・ω・`)水槽台の外に出さないといけないのがちょっぴり残念です(^_^)

    • まき

      カブトムシさんこんばんは^^
      クールタワー使ってらっしゃるのですね。

      熱対策をしっかりしておけば
      水槽台に収められない事もないのかもしれませんが、
      出来る様なら風通しの良い場所においた方が良いんじゃないかと。

      外に出したら冷え方も稼働時間も全然ちがいましたので^^

  • こんばんはです!

    あわわ、詳しいレビュー有り難うございますーー!
    すっごく参考になりますヾ(´ω`)ノ

    ふむふむ…。
    私のところは30cmキューブで、玄関にあるので30度ちょいまではいっちゃうのですが、水槽台の外に出せば27°程度ならキープできそうですね♪
    基本的に夏は廊下の窓を開け放ってますので、多分冷えてくれるはず…!w

    来る夏の為に26~7°キープを心がけてヒーターセットしていますので、
    恐らく乗り切ってくれるはず…です!

    ですがやはり、CR3Nの方を買った方が確実っぽいですね…。
    クーラーやヒーターはギリギリだと冷やせないどころか電気代ハンパなくなるらしいですし;

    とにかく詳しいレビュー有り難うございました!
    近いうちにCR3N買ってみようと思いますー!

    • まき

      めておさんこんばんは^^

      いえいえー。
      私も忘れていたのでいいきっかけになりました。

      海水の場合は余裕を持ったクーラーの方がいいですよね。
      温度を気にするより他の事を気にしたいですし^^

  • まきさん

    こんばんわ。
    実は私もこちらの商品のレビューを心待ちにしていた者です。(笑
    私は昨年は9月半ばから生体をいれたので何とか持ちこたえましたけど、今年はクーラー導入しなくてはいけないので、大変参考になりました。

    高い買い物になりますのでこういった情報はとても貴重です。
    今回も有難うございます。

    • まき

      ひろさん、こんばんは。

      そっか~、初の夏到来ですものね。
      多少なりとも参考になったようなら何よりでした^^

      クーラーは余力を持った物を選ぶ方が良いと思いますよ。
      実際に取りつけてみないと損失熱量がどのぐらいあるかは分からないので。
      30cmキューブでも熱源が多いとCR-2では冷やせないかもです。

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