NO3:PO4-Xの添加を始めました

レッドシーNO3:PO4-Xの添加を開始しました。

レッドシー NO3:PO4-X 硝酸塩&リン酸塩減少剤

 

硝酸塩とリン酸塩を計測してみたら、
思った以上に悪い結果が出てしまったので、
栄養塩の対策をしてみようかと^^

 

■ 前回記事 → アルジーコントロールで硝酸塩とリン酸塩を測定しました

 

ちなみにNO3:PO4-Xとは硝酸塩&リン酸塩の減少剤です。

 

半年以上前に購入していたんですが、
イソギンチャクがナガレハナにダイブして調子を崩したり、
私生活が忙しくなったりとタイミングを逃していました。

 

水質が原因で調子を崩す生体もいなかった物ですから、
添加を始めるきっかけをなんとなく逃してしまい、
棚の肥やしになったまま現在に至っています。

 

栄養塩が高くなっている今が試し時かな~?

と思ってNO3:PO4-Xの添加を始めてみる事にしました^^

 

 

炭素源を使った栄養塩コントロールは一般的になりつつありますし、
他にも有名な添加剤はありますよね。

 

AZ-NO3、ばくとフードSPなども気になっていたんですけど、
我が家の人工海水はレッドシーソルト。

 

試薬もレッドシーだったので、
まずは同メーカーの添加剤から試してみようと思って購入しました。

 

NO3-PO4-Xの導入を見送っていた理由には、
スケジュールや生体の様子も関係していましたが、
炭素源利用にはリスクもある」のも気になっていたんですよね。

 

日々の添加量を間違えると酸欠で崩壊したり、
水質やバクテリアバランスが崩れる事もあるんだそうで。

 

硝酸塩とリン酸塩の濃度に合わせて適切な量を添加をする為には、
高精度の試薬による定期的な測定が必要。

その為のアルジーコントロールテストキットなのですね。

 

炭素源は割と身近に存在するもので、
ウォッカやみりん、酢やエタノールなどを流用して、
水槽の栄養塩をコントロールしている方もいるんだとか。

 

但し、身近な炭素源を流用するには、
適切な添加量を自分で見極めないといけませんし、
炭素源毎に専用の機材が必要になる事も。

 

硝酸塩だけが下がってしまったり、
生体に害のある物質を発生させる可能性がある
炭素源もあるのだそうです。

 

MMC企画さんのHPにも各炭素源ごとの効能や、
様々な栄養塩コントロール方法運用時の注意点が載っていました。

 

→ アルジーマネージメントプログラム

 

流用は自己責任の世界って事ですね。

 

特に食品は同じ名前で分類されていても、
内容物にはかなりのバラツキがありますからねぇ。

 

仕組みも理解しないまま手探りで規定量を探すのは無謀なので、
そういうのは理論を理解して自己責任で運用できる方に任せて、
私は市販品の炭素源でいこうと思います。

 

NO3:PO4-Xは使っている方も多いですし、
先人の方々のデータも参考にさせてもらえますから。

 

・・・さて、肝心の中身ですが、
NO3:PO4-Xにはこれだけの物が入っていました。

 

NO3:PO4-X 商品の中身

 

炭素源が入ったボトルと、注射器、取扱説明書です。

 

説明書によると、

 

NO-3:PO4-Xは、硝酸塩&リン酸塩の減少剤です。

苔を抑制し、サンゴの理想的な成長と色揚げのために褐虫藻をコントロールします。

NO3:PO4-Xはわずらわしいコケやシアノバクテリアを減らすための硝酸塩およびリン酸塩を減少させる生物学的プロセスを促進します。

 

という記載があります。

 

炭素源で起きる仕組みってイマイチ良く分かっていなかったのですが、

この商品に限って言うのなら、

 

・炭素源の添加で好気性バクテリアを活性・増殖させて
通常なら嫌気性バクテリアが行っている反硝化の役割も果たさせる。

→ 反硝化によって硝酸塩を減少させる

 

・バクテリアにリン酸塩を吸着させて、
増えすぎたバクテリアはプロテインスキマーによって除去する。

→ リン酸塩を吸着して増えたバクテリアを除去することでリン酸塩が減少する

 

ものすご~くざっくりした説明をするなら、
NO3:Po4-Xはこんな効果を持った炭素源の様です。
(大体合ってるかな?)

 

この2段階の栄養塩減少プロセスを効果的に行う為に
プロテインスキマーは必須ですが、
エアーリフトタイプの簡易的なスキマーでも機能するらしい。

 

注意点としてはリン酸塩吸着剤との併用は不可
吸着剤と炭素源ではリン酸塩減少プロセスが異なる為だそうです。

 

プロテインスキマーには
増えすぎたバクテリアによる酸欠防止もあるんでしょうね。

リン酸塩吸着剤と併用すると、
サンゴにストレスが掛ったり水質バランスが崩れる事もあるんでしょう。

 

1日当たりの規定添加量はこんな感じ。

 

測定レベル(ppm) 1日の添加量 ml/100リットル
NO3 10以上 3
NO3 1以上10未満 2
NO3 0.25以上1未満 PO4 0.04以上 2
NO3 0.25以上1未満 PO4 0.02以上0.04未満 1

 

硝酸塩とリン酸塩の濃度に応じて必要量を添加してしていく形です。

 

家の水槽で換算すると、

 

30cmキューブハイ 総水量約30L

測定レベル(ppm) 1日の添加量 ml/30リットル
NO3 10以上 0.9
NO3 1以上10未満 0.6
NO3 0.25以上1未満 Po4 0.04以上 0.6
NO3 0.25以上1未満 Po4 0.02以上0.04未満 0.3

 

ニッソーアクリルタンク 総水量約10L

測定レベル(ppm) 1日の添加量 ml/10リットル
NO3 10以上 0.3
NO3 1以上10未満 0.2
NO3 0.25以上1未満 Po4 0.04以上 0.2
NO3 0.25以上1未満 Po4 0.02以上0.04未満 0.1

 

硝酸塩10以上の時の添加量は、
メインが0.9ml、サブが0.3mlで1日当たり1.2ml

 

NO3:PO4-Xの一番小さなサイズは100mlなので、
83日は持つ計算になります。

 

運用の過程で硝酸塩が減少すれば添加量が減りますから、
実際にはもっと持つでしょう。

中々コスパは良さそうですね。

 

NO3:PO4-Xには測定用の注射器が付いていますが、
最大5mlまで測れる0.2ml刻みのメモリしか付いていません。

 

NO3:PO4-X 付属の注射器

 

小型水槽では添加量の測定が厳しいかな?と感じたので、
最大2.5ml、0.1ml単位で測定可能な注射器を購入しました。

 

0.1ml単位で測定可能な注射器

 

これで正確な量を添加できるようになりました^^

 

2週間ほど前からNO3:PO4-Xの添加を始めていますが、
いい感じに栄養塩が減少しています♪

 

始める前は生体への影響が心配でしたけど、
規定量を守って利用する分には問題なかったです。

 

サンゴの色も良くなってきましたし、
苔の発生も随分収まってきました。

 

大型水槽では機材にお金をかけた方が楽で経済的かもしれませんが、
総水量が少ない小型水槽ならコスパも良いですね。

 

 

もう少し使ってみてから水質の推移をまとめてみようと考えています。

 

 

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8件のコメント

  • こんばんは!

    なんてタイムリー(^^;;
    私も同じモノ買って、これから開封するところです w

    ただ、吸着剤のタブー。
    敢えて触れることになるかと・・・・

    今現在は、AZ-NO3を添加してますが、特段併用も問題なさそう?

    というわけで、ちょうど残りも少しになったので、NO3:PO4-Xに浮気してみようと。

    AZ3で硝酸塩、リン酸塩0に出来ているので、この製品でどう出るか楽しみです(^^;;

    • まき

      ムコタマさん、こんばんわ^^

      おっ!被りましたか。タイムリーですね♪
      数値、参考にさせて頂きます(^^ゞ

      禁忌にあえて触れますかw
      実はそれスゴイ気になってたんですよね。
      長期利用するとどうなんだろう?って。

      硝酸塩の除去能力だけでいうと、
      AZ-NO3の方が高いって意見もありますよね。
      サンゴの色上げ面となるとまた違う意見もあるみたいですが。

      今のところは家の環境だと、
      硝酸塩ゼロは行けそうですがリン酸塩が少し残るかもな?と感じてます。
      同じ環境での比較は楽しみですね~^^

  • MASA

    ばんわ
    とうとう禁断のとこに。。。
    やはり1年超えるとたまるもんなんですかねえ。。
    うちは、いまのとこ海道達磨が強力なのか、そこそこ安定しています
    ガラス面にでる緑色の苔も増殖するってほどひどくもならず貝が数匹ガラス面を掃除して維持できています
    魚がそこそこ数いて冷凍餌もばらまいているので数値は、かなり出てそうな気はしますけどね。。。珊瑚もソフトもハードも今のとこ安定して成長してるんで勝手にいいかなとw
    頑張って水替えしますねw

    • まき

      MASAさん、こんばんわ^^
      ついに禁断の領域に手を出してしまいましたよw
      やってみると中々興味深いかも。

      うちはシッタカ1匹だけなのでミドリ苔が処理しきれないみたいです。
      冷凍餌ばら撒いてるならリン酸塩は溜まってるかもしれないですね~。

      ただ、リン酸塩が高いからと言ってミドリ苔が増殖するとも言い切れないようなのが水槽の難しい所ですね~。 
      因果関係はあると思うんですが、アクリルタンクはずっと苔知らず。
      バクテリアや微生物も関係してるのかな?

      何だかんだで水換えが最大の正義だと思いますw

  • こんばんは~!

    添加剤…ついにスタートですね><
    色々と難しそうだし、添加し始めると無添加の状態に戻れないと思って手が出せていない私ですOTL

    でもこれで数値が安定したらいいですよね~♪
    我が家の水槽も、数値測るの怖いです…w

    • まき

      めておさん、こんにちわ^^

      最初はやっぱり試薬で測りつつやった方がいいと思いますね。
      日々の添加量の見極めができれば管理は楽ですよ。
      詳しくは後日記事にしようと思いますが、
      硝酸塩はすこぶる数値が安定しました^^

  • 初めまして~。
    硝酸塩の下がらなさにイラつき(酔っぱらって)、バクテリオプランクトン(BP)とAZ-NO3のドボドボ添加を併用して 死の水槽にしてしまったことがあります。
    復活に半年以上かかりました。

    容量を半分から始めること、外部濾過+小型スキマの条件の場合は、酸素含有に気を付けてください。僕は金魚用のブクブクと、水流ポンプで水面を揺らすなどしています。
    その条件で NO3PO4xを今は規定量の1.5倍ほど添加しています。

    あと。
    換水は正義です!
    毎日15%換水しています(毎日にすると 温度や塩分濃度がまぁまぁ適当でいい利点がありまして)

    ご参考に~

    • まき

      monkeymoriさん、はじめまして^^
      コメントありがとうございます。

      やはり過剰添加は危険を伴うんですね(汗
      体験談参考になります。

      やっぱり換水が一番ですよね。
      毎日だと忙しくなった時に難しそうなのですが。

      NO3:PO4-Xで換水サイクルまでの期間の
      栄養塩値が一定になればいいなぁと思ってます^^

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