中華製LED(Marine LED light coral SPS LPS grow)の使用感・総括レビュー

前回の続編、
中華製LED(Marine LED light coral SPS LPS grow)の使用感レビュー
まとめです。

Marine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix の使用感レビュー

 

↓↓↓ 前回記事をまだ読んでいない方はこちら。

 

→ アリエクスプレスで注文した怪しいLEDが届きました

→ 中華製LED(Marine LED light coral SPS LPS grow)の開封・設置レビュー

 

前回は開封と設置のレビューまでを描いたので、
照明変更に伴う各サンゴや生体の反応からご紹介していこうと思います。

 

今回購入した中華製LED、

Marine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix

には、2つのチャンネルが用意されています。

 

・チャンネルA ブルー&ホワイト

Royalblue 450nm × 2 (×3?)
White   10000k ×3 (×2?)

 

チャンネルB ブルー&パープル

uv 395~400nm × 1
violet 420~430nm × 1
blue 460~470nm × 3

 

※注)2017年8月16日追記

実際に購入されたaquaboxさんから情報提供して頂きました。
10Wタイプはフル点灯モードしか存在しないそうです。

 

 

まずはチャンネルAでのサンゴやイソギンチャクの見え方から。

 

Marine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix チャンネルA ブルー&ホワイト 全体像

 

チャンネルAモードのサンゴの見え方は、
今まで使っていたエーハイムBWBと比較しても、
それほど変化はありませんでした。

 

コエダナガレハナサンゴ

ナガレハナサンゴ

サンゴイソギンチャク

 

LED素子構成も殆ど同じですから当たり前ですが、
出力が7Wから10Wに増えているので明るくなりましたね。

今まで1点照射だったのが2点照射になったのも大きいかな。
水槽の隅々まで満遍なく光が届いています。

 

次にチャンネルBでのサンゴやイソギンチャクの見え方

 

DSMarine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix チャンネルB ブルー&パープル 全体像

 

濃厚ディープブルーの世界です。

 

コエダナガレハナサンゴ

ナガレハナサンゴ

 

写真では半分も伝わらないかと思いますがLPSの蛍光反応がすごい。
サンゴの表面がキラキラ輝いて見えます! 素晴らしい♪

 

長年飼育してきたナガレハナサンゴの先端パープル部分に、
蛍光ブルーの素養があった事を初めて知りました^^

 

こちらの水槽には蛍光マメスナを入れていなかったので、
株分けしてアクリルタンクに移していた
マメスナ蛍光ピンクの反応も写真に撮っておきましたよ。

 

マメスナ蛍光ピンク

 

超ギラギラ♪ 良い反応が出ていますね~。
チャンネルBは蛍光マメスナとの相性もよさそう。

 

 

サンゴイソギンチャクオレンジチップは何とも幻想的な姿に。
カクレクマノミたちもなんちゃって深場系カクレクマノミに見えます^^

 

UV域~470nmまでを網羅したチャンネルBは、
蛍光色サンゴたちの鑑賞に特に向いていますね。

 

最後にチャンネルA,B同時点灯モード

 

Marine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix チャンネルA,B 同時点灯モード 全体像

 

同時点灯モードは青と白のバランスが丁度良い感じです。
やや深場寄りの浅場の海って感じでしょうか?

 

サンゴたちの見え方もいい感じ♪

 

コエダナガレハナサンゴ

ナガレハナサンゴ

ナガレハナサンゴ アップ

 

チャンネルBで出ていた蛍光反応をいい感じに引き継いだまま、
白系水景になってる印象ですね。

 

サンゴイソギンチャクも非常にいい感じです。

 

サンゴイソギンチャク オレンジチップ

 

このLEDに変えてから明らかに調子が良くなりました^^

 

サンゴイソギンチャク オレンジチップ1

 

触手がぷっくり膨らんでサンゴイソギンチャクらしい姿に。

若干色あせてきていた先端オレンジチップも御覧の通り。

 

サンゴイソギンチャク オレンジチップ 先端アップ

 

蛍光反応が非常に良く出ています。
このLEDならオレンジの色彩を維持できるかもしれません。

 

カクレクマノミのトロは長い触手の方が好みらしく、
突然ぷっくりしたイソギンチャクに明らかに戸惑っていましたがw

暫く経つとモフモフし始めました。

 

サンゴイソギンチャクに共生するカクレクマノミ

 

イソギンがもう少し大きくなったら本当にカクレちゃいそうですね。

 

褐色化が進んでいたボタンポリプにもグリーンの反応が出ています。

ボタンポリプ

このLEDで飼育していたら30OFの下の写真みたいな色に変化するでしょうか?

ボタンポリプ蛍光グリーン

 

どちらも元は同じ群体から株分けした個体なんですよ(汗
照明と水質って大事ですねぇ。

 

真上からの全景で締めます。

 

Marine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix チャンネルA,B 同時点灯モード 真上からの全体像

 

このLEDに変更したことによるサンゴたちの反応や見え方は上々♪

 

長期間利用してみないと分からないことも多いですが、
今の所は言うことないよなぁ、というのが率直な感想ですね^^

 

中華製LED(Marine LED light coral SPS LPS grow)の使用感 総括レビュー

 

Marine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix 設置3

 

最後にアクアリウム用のLED機材としての使用感レビューをまとめておきます。

 

付属灯具(グースネック)の使用感

 

灯具のグースネックは非常にしっかりした作りで安定しています。

両手を使わないと曲がらないほどの強度を持っているので、
2キロ程度の重さなら大丈夫じゃないかな?と感じるほどの強度がありました。

LED本体も小型で軽いので、
水槽にしっかり固定しておけば落下などのリスクは殆ど無いかと思います。

 

グースネックの長さが40㎝あるのも好印象でした。

奥行30cmの水槽なら、
LED本体を水面から30㎝の高さに設定しても十分な余裕があるので、
こんな設置方法が可能です。

 

長いグースネックを活用したLED設置方法

 

水槽のかなり前面上方から斜め後ろに向かって照射。

 

スポットLED球の弱点、水槽前面の照度が落ちる問題も解決できますし、
水槽前方への光漏れがなくなるので鑑賞上も眩しくなくてよいです。

水槽前面に配置したマメスナの間延びも解消しそうな気がしますね。

 

LED本体とアダプタの発熱について

 

LED本体の発熱に付いてですが、
長時間利用するとそれなりに熱くなります。

 

中華製LEDのヒートシンク部分1

 

LEDユニットの上部は細長いヒートシンク構造になっているんですが、
手持ちの温度計で計測してみると真ん中の穴の内部は45度になっていました。

 

中華製LEDのヒートシンク部分3

 

レンズの内部はもっと熱くなっているでしょうが、
問題になる温度までは上昇していないのかな?と感じます。

 

LEDスポット球は灯具にねじ込む形で固定する必要があるので、
内部に熱がこもって放熱面では不利になりますが、
このLEDはLED基盤の真上が吹き抜け状態になっているからです。

 

中華製LEDのヒートシンク部分2

 

熱気は自然に上に上がっていきますからねぇ。
スポット球よりは放熱に有利な構造になっているのかも。
あくまで素人意見ですが。

 

とはいえ冷却ファンは付いていないので、
夏場はサーキュレーターの風などを当ててあげれば、
冷却効率が上がりそうかな、と。

 

2つの電源アダプタもそれなりに熱くなります。
電源アダプタは重ね置きはしない方が無難でしょう。

 

2チャンネルのタイマー制御について

 

このLEDは2チャンネルが別制御になっています。
照射時間をチャンネル別にコントロールしたい場合にはタイマーが2つ必要です。

家ではGEXDUALTIMERで制御していますが、もう販売していないのかな?

 

代替品としてはこれぐらいしかなさそう。

 

 

 

コスパ面で安く上げたい方や
各チャンネルごとに1日2回以上のONOFFを繰り返す設定にしたい方は、
デジタルタイマーを2つ購入するのが良いでしょうね。

 

 

 

デジタルタイマーを2つ購入しても、
20Wモデルなら灯具込みで1万千円ちょっとですから、
トータルコスパは悪くないです。

 

総括レビューまとめ

 

あくまで個人的な感想ですけど、正直期待以上でした。

 

各サンゴの蛍光反応も良い感じですし、
特にサンゴイソギンチャクがすこぶる元気になりましたし。

 

光の混ざり具合も良いです。
色むらは全く感じませんし水槽の隅から隅まで照射できています。

 

鑑賞面でも光漏れがほとんどないので眩しくありません。
のんびり水槽を眺めていられますねぇ。

 

LEDユニットとグースネックの組み合わせもシンプルでスッキリ。

照射角の微調整が可能ですし、
水槽上部が開かれているので日常のメンテナンスも楽々出来ます^^

 

20Wクラス以上のLEDならそれなりに選択肢は多くなりますけど、
10Wでほぼフルスペクトル、3チャンネル制御ができるLEDは、
そうそうありませんよね。

 

※注)2017年8月16日追記
10Wタイプはフル点灯モードしか存在しないそうです。

 

本音を言うなら、
チャンネルBの470nmブルー×3の内の一つを、
500nmシアンにしてもよかったんじゃないかなー?と。

 

Marine LED light coral SPS LPS grow mini nano aquarium sea reef tank white blue purple hang on bend fix LED素子構成

 

鑑賞面での見た目の色味を考慮しての判断かもしれませんが。

 

タイマーは別途購入が必要ですが、
灯具込みで1万円を切るコスパの高さは魅力的ですね♪

 

青白LEDからの切り替えだったこともあるのでしょうけど、
各サンゴの反応や色彩変化を見てしまうと、もう元には戻せないです(汗

 

もう少し様子を見て利用上の問題がなさそうなら、
アクリルタンク用に10Wモデルを追加購入しようかと検討中。

 

一つだけ確かなことは、このLEDに変更したことで、
飼育できるサンゴの種類と維持できる蛍光色のバリエーションは、
間違いなく増えたなー、ということでしょうか。

 

個人的な総評、感想になってしまいますが満足です^^
お値段以上の価値を感じた製品でした。

 

 

→ 商品販売ページ

 

補足と注意事項

 

このブログは私自身の備忘録ですので、
やったことや家の水槽で起きたことは基本的にすべて記事にしています。

 

今回の中華製LEDも説明の必要上、
販売ページへのリンクを張ってはいますが、
手放しにお勧めや推奨をしているわけではありません^^

 

いくつかの注意点がありますので、
最後に補足と注意事項について記載しておきますね。

 

その1、製品としての耐久度が未知数

 

使い始めたばかりなので耐久度がどの程度あるのか不明です。
それなりに使えそうな気がしますが、数か月で壊れる可能性も否定できません。

 

その2、長期利用に対するサンゴへの影響が不明

 

今の所はどのサンゴも良い反応を示していますが、
長期利用に対する影響は現時点では不明です。

 

その3、故障時のアフターサービスは期待しない方が無難

 

メーカーに問い合わせれば郵送して修理してもらうことも可能かもしれませんが、
元々安価な製品なので、国際送料を考えると現実的ではありません。

手間と時間もかかりますし、修理費の方が高くつく可能性が高いので、
壊れたらそれまでだな、という割り切りが必要だと思います。

 

その4、商品スペックの記載にはやや怪しい点がある

 

チャンネルAのLED素子構成にはやや不明瞭な点がありました。

販売ページには450nm×2と記載されていたのに、
現物を確認するとブルーの点灯点が3つあったのです。

0.5W×2のデュアルチップに変更されているのかもしれませんが、
素人の私には判別不可です。

 

また、公表されているスペクトルグラフにもやや怪しい点があります。

 

 

チャンネルAに注目です。

 

チャンネルAに使われているLED素子は、
450nm×2 10000K×3 のはずなのに、
波長のピークが460nm付近になっている?

 

これって本当に実測値なのかな?
理論値をグラフに起こして、かつ間違えちゃったんじゃないの?

などなど、商品スペックの記載にはやや怪しい点もありました。

 

使っているLED素子さえ間違ってなければ、
それほどかけ離れたスペクトルグラフにはならないのでしょうけど・・・。

 

商品スペックに虚偽の記載をするなんて日本ではありえないですけど、
全てを額面通りには受け取らない方が良いかもしれません。

 

その5、完動品が届くとは限らない 交渉窓口は全て自分

 

この商品に限ったことではなく個人輸入全てに共通することですが、
100%完動品が届くとは限りません。

初期不良があった場合や、予期せぬトラブルが発生した時には、
交渉は全て自分自身で行う必要があります。

 

アリエクスプレスは英語での交渉が可能らしいので、
それほど難易度は高くないのかもしれませんが、
交渉窓口は全て自分ですので、自ら行う必要があります。

 

要するに

個人輸入は何が起きても自己責任

ということですね。

 

私自身、お金を捨てる覚悟で購入しましたし。

実際に使ってみた感想としては商品自体は悪くないと思いますし、
個人的には見た目も性能もかなり気に入ってます。

 

補足や注意事項の内容に理解ができる方は、
購入を検討してみてもいいんじゃないかな?とは思います。

 

現状、国内メーカーが扱っていないタイプの小型LEDですしね (^_-)-☆

 

 

以上、

中華製LED(Marine LED light coral SPS LPS grow)の使用感・総括レビュー

でした m(_ _)m

 

 

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6件のコメント

  • aquabox

    使用感レビューお疲れでした。^^
    物はとっても良さそうですね。
    日本で売っていたら、すぐにでもポチりそうですが、
    海外からの発送や耐久性を考えたら躊躇しますね。

    • まき

      aquabox さん、こんばんわ^^

      調光の自由度はシステムLEDにはかないませんが、
      もの自体は悪くないと思いますよ~。

      ですねー、その辺りを考慮したうえで、
      それでも食指が動くかどうか?という感じかな、とw

  • NCF

    とても参考になるレビューです。
    後は耐久性ですよね。
    ただ、ほんとに安いので自分も25㎝キューブ照明に10wモデルをポチッしてみたいと思ってます。

    • まき

      NCFさん、こんばんわ^^
      ですねー、耐久度は使ってみないと何とも言えないです。

      もう少し使って問題なければ私も10Wクラスを買ってみようかと。
      灯具込みでこの値段は安いですよね、やっぱりw

      25キューブに使うと1ユニットでは隅が少し弱くなるような気もします。
      でも2ユニットでは周囲に結構光が漏れるかも。
      ん~、何とも言えない所ですね。

  • こんにちはです!

    いやはや、中華産のLEDも大分進化しているんですねえ・・・。
    早く日本に輸入して販売して欲しいですね(´・ω・`)

    海外輸入のリスクは私のお仕事上よくわかっていますが、
    本当に向こうは適当ですよねーOTL

    BRSさんあたりが輸入してくれないかなと密かに期待しておりますw

    それにしてもサンゴ大分大きくなりましたねー!
    環境が良いんでしょうね、うらやましいです♪

    • まき

      めておさん、こんばんわ^^
      想像していたよりいい感じでしたよ~♪

      確かに国内メーカーが代理店になってくれて、
      きちんと精査したうえで販売してくれれば、
      もう少し手を伸ばしやすくなりそうですよね。
      私が感じた疑問も解決しそうですし^^

      はい。サンゴはかなり大きくなりました。
      ディスクとボタンポリプの増殖が早まってきたので
      ちょっとドキドキしていますw

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